トリックスターズM (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048656719

作品紹介・あらすじ

俊英久住四季の原点、傑作ミステリ復刊。魔術師と“M”の物語!

西洋文化史の一側面――魔術思想を説く「魔学」の専門家。それが風変わりな青年教授、佐杏冴奈の肩書である。なにせ、彼は本物の「魔術師」なのだから。そして、不本意ながら先生の助手に収まったぼく。推理小説を象った魔術師の物語、待望の復刊第4弾。
前代未聞の犯行予告――予知夢。必ず起こる犯行を防ぐという相反する展開は先を読ませない。いつどこで誰が被害者になるのかを探るトリッキーな課題に大興奮!
さらに、幻の短編『彼女たちの花言葉』を文庫初収録。

※2006年8月刊行の電撃文庫『トリックスターズM』を加筆改稿ののち復刊。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第4作。また新たな趣向だが、詳しくはネタバレになるので控える。毎度新たな試みを入れてくるのは素直にすごいと思う。短めだがまとまっていて、本編は個人的にはわりと好きな話だった。おまけ?の短編は普通。

  • 【あらすじ】
    俊英久住四季の原点、傑作ミステリ復刊。魔術師と"M"の物語!

    西洋文化史の一側面――魔術思想を説く「魔学」の専門家。それが風変わりな青年教授、佐杏冴奈の肩書である。なにせ、彼は本物の「魔術師」なのだから。そして、不本意ながら先生の助手に収まったぼく。推理小説を象った魔術師の物語、待望の復刊第4弾。
    前代未聞の犯行予告――予知夢。必ず起こる犯行を防ぐという相反する展開は先を読ませない。いつどこで誰が被害者になるのかを探るトリッキーな課題に大興奮!
    さらに、幻の短編『彼女たちの花言葉』を文庫初収録。

    【感想】

  • ■魔術師と“M”の物語!

    西洋文化史の一側面──魔術思想を説く「魔学」の専門家。それが風変わりな青年教授、佐杏冴奈の肩書である。なにせ、彼は本物の「魔術師」なのだから。そして、不本意ながら先生の助手に収まったぼく。推理小説を象った魔術師の物語、待望の復刊第4弾。前代未聞の犯行予告──予知夢。必ず起こる犯行を防ぐという相反する展開は先を読ませない。いつどこで誰が被害者になるのかを探るトリッキーな課題に大興奮!さらに、幻の短編『彼女たちの花言葉』を文庫初収録。

  • トリスタシリーズの4作目は、3作目の学園祭の2日目。魔術『未来視』で見た予知夢で、冒頭から犯人が特定される。その反面、被害者視点の予知夢なので、襲われた被害者が誰かはわからない。この逆転の発想が、あい変わらずトリッキーでいい。被害者は魔術師の近くにいた友人5人のうちの誰か。夢でみた状況から、学園祭のコスプレ企画内の犯行場所を突きとめ、友達を守ろうとする魔術師。犯人の装いは、16世紀の魔女狩りで名を馳せた、ドイツ帝国教会の《仮面騎士団》。。肝心のメイントリックが予想できちゃうのが残念だけど、動機も魔術『同調』がらみ、犯人撃退には魔術『結界』と非日常の中にも、失恋/友情/成長と青春要素もてんこ盛り。意志が決める未来。一気に読める佳作

  • 8月4日読了。図書館。

  • 4
    この話は最初と最後くらいしか記憶に残っていませんでした。
    先生のシャワーシーンは記憶になく、初めて読む感じだったにも関わらず、性別変更により違和感がありました。
    まだ先生が男性ということに慣れません。

    メディアワークス文庫に移籍したためイラストが表紙のみなのは承知していましたが、マップも無いことが残念でなりません。
    単純に部屋を行き来して推理していたと言えばそれで終わってしまいますが、マップにこそ推理イベントで重要であるはずです。
    部屋番号と名称、構内図の有り難みがよくわかります。
    電撃文庫のマップを広げつつ、読んでいきました。

    いみなのお兄さんがイケメンです。
    名探偵だった頃のお話を読んでみたい。
    今は探偵を封印しているようですが、今回の事件を切っ掛けに戻ってほしいです。

    短編は電撃hp41に収録されていたもの。
    これは完全に初見です。
    花屋でゲストキャラクターの素敵なプロポーズ。

  • シリーズ4作目。
    今回の舞台は3作目と同じく学園祭。
    寝ている間の未来視ー予知夢により知った事件。被害者が誰なのか、犯人は誰なのか・・・それを探り、そして犯人を捕まえるため、周は行動を起こす。

    あとがきにあったとおり、主人公のターニングポイントの物語でした。
    これはまた続きが楽しみです(^^♪

  • そもそも、先生の使い魔である愛らしい黒猫ちゃんがいつも周の足元に引っ付いているというのに、大勢いる大学生のだ~~れも『やん、きゃわいいにゃん♪』と浮かれ騒ぎ立てないのが解せない(笑)。それはさて置き、前作Dから話が展開していくかと思ったのに、あれ?ポイントがずれて来たというか、期待してたのはそこじゃないんだな~。

  • 新装版『トリックスターズ』の第4巻。
    前作とは雰囲気を変えて、今作はメタ的な要素が殆ど見られない。学園祭の華やかな雰囲気の中でストーリーが進んでいる。
    巻末の『あとがき』に『4作目を主人公にとってのターニングポイントの物語にする』という一文があるが、その意図ははっきりと感じられた。
    来月刊行予定の2冊も楽しみだ。

    ところでここまで読んで来てふと思ったのだが、このシリーズは完結済み……なんだよね?

  • 【俊英 久住四季の原点、傑作ミステリ復刊。魔術師と〝M〟の物語!】

     西洋文化史の一側面──魔術思想を説く「魔学」の専門家。それが風変わりな青年教授、佐杏冴奈の肩書である。なにせ、彼は本物の「魔術師」なのだから。そして、不本意ながら先生の助手に収まったぼく。推理小説を象った魔術師の物語、待望の復刊第4弾。
     前代未聞の犯行予告──予知夢。必ず起こる犯行を防ぐという相反する展開は先を読ませない。いつどこで誰が被害者になるのかを探るトリッキーな課題に大興奮!
     さらに、幻の短編『彼女たちの花言葉』を文庫初収録。

    ※2006年8月刊行の電撃文庫『トリックスターズM』を加筆改稿ののち復刊。

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著者プロフィール

島根県生まれ。電撃文庫より『トリックスターズ』でデビュー。『星読島に星は流れた』は『2016本格ミステリ・ベスト10』にランクインするなど高い評価を得る。現在注目される若手ミステリ作家のひとり。他の作品に『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』『怪盗の後継者』など。

「2021年 『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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