テイルズ オブ シンフォニア 贖罪のクラトス (電撃ゲーム文庫)

著者 :
制作 : バンダイナムコゲームス 
  • アスキー・メディアワークス
4.23
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本棚登録 : 49
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048660501

作品紹介・あらすじ

かつて勇者ミトスは、聖地カーラーンにて古代大戦を終結させることに成功した。その結果、世界はシルヴァラントとテセアラの2つに分かたれた。だがそれは、一方が繁栄すればもう一方が衰退するという因果関係の上に成り立っており、大戦終結から四千年を経た現在、シルヴァラントは命の源である"マナ"の枯渇により、滅びの道を辿っていた。そんななか、シルヴァラントに降り立ったクラトスは思わぬ人物と再会を果たす-!!ゲームのキーマンだったクラトスを主人公に、彼の視点から描かれる外伝小説。その秘めたる胸の内が明らかになる!!

感想・レビュー・書評

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  • テイルズオブシンフォニア、ラタトスクの騎士をクリア済み。テイルズオブファンダム2、プレイ動画を視聴済み。
    シンフォニア本編では語られなかった、ロイド一行の裏側で暗躍するクラトスの葛藤と後悔は必見。息子への不器用な愛情が微笑ましい。なぜ、世界が二つに分かたれたのか。なぜ、神子コレットは世界再生をするのか。歪んだ世界の秘密が暴かれる。クリア後に読まれる事をおすすめします。
    惜しむべくは、できれば最後まで描ききってほしかったところ。
    師として父として。ロイドの成長を見守ってきたクラトスが、すべての罪を背負って大地を去って初めて彼の贖罪が果たされると思っておりますので。

  •  ゲームをプレイしたことがある方前提の小説で、クラトスを中心に描かれている話。
     ゲームだけではクルシス側、クラトスの考えていることなどはあまり分からなかったので脳内補完しかなかったものの、この小説はその辺りをよく書いてくれている感じ。
     付け足すと、ゼロスが死ぬルートでない方の話。
     戦闘の表現はイマイチだけれど、他はそれなりなので、TOSについて補完がほしい方には一読しても損はない作品。

     この表現力でゼロスルートなどを書いてもらえたらやっぱり買うと思う。

  • ゲームやってるだけより、ノベライズ読むと、ストーリーの奥深さがわかるなー。
    ゼロスが死ぬバージョンのノベライズも出してもらえないだろうか。

  • TOSのクラトスが主役の小説です。
    この小説内では、TOSの主人公ロイドはほとんど目立たないので、ロイド目当てな方はご注意ください。
    また、TOSをプレイしていないと何がなんだか分からない内容なので、未プレイの方もご注意ください。(さすがに未プレイの方はこの本を買わないかもしれませんが…^_^;)

    一応、公式によると、この小説は『クラトス主役の話』ということになっています。
    が、実のところは、【ロイドが活躍している裏で行われた話】という説明のほうがしっくりきます。
    そのため、クラトス視点の話だけでなく、ユグドラシル視点やユアン視点、あと少しだけゼロス視点も混じっています。
    ロイドが活躍している部分は、あまり詳しく書かれていません。

    それでも『クラトス主役の話』っていうだけあって、これまで知らなかった歴史・設定・世界観などが明らかになる部分もあります。
    とはいえ、これだけ色々と明らかにするんだったら、「テイルズオブファンダム2」のクラトス編にもっと入れれば良かったのに…というのが正直なところ(^^;)

    さらに本音をいえば、クラトスの心情をもっと掘り下げて書いてほしかったです。
    例えばロイドの名台詞で、「嫌いなやつは嫌いでいい。むかつく奴もいる。でも……そこにいることをお互いに許し合えればいいんだって思うんだ。……あんたもいてもいいと思う」という台詞がありますが、それについてクラトスがどう思ったのか、全く書かれていません。
    なぜなら、その台詞が出てきたシーンは、ゼロス視点になっているからです。
    おそらく作者は、ゼロスもこのシーンで救われていることを書きたかったのかもしれませんが、このロイドの台詞はクラトスに向けられたものなのに、なんでクラトスの気持ちを書かないのかなぁ…とガッカリ。
    (もちろんロイドの父親として嬉しく思ったであろうことは分かるけれども…)

    また、この小説はロイドと一騎撃ちする直前で終わっています。
    確かに一騎撃ちが終われば、ロイドの知らないところで暗躍することもなくなるので、【ロイドが活躍している裏で行われた話】としては、ここで終わって良いのかもしれません。
    でも、最後まで意志を変えなかったミトスについて考えた想いだってあるだろうし、地上を去る前にユアンと何らかの言葉を交わしたかもしれないし、ロイドと別れた時だって何か込み上げる気持ちはあったはず。
    そして、「私より先に死ぬな」って言葉を、クラトスは一体どんな思いで口にしたのか…。
    そういうのも知りたかったのになぁ…と、残念な気持ちでいっぱいです。

    もちろん全面的に残念な本だとは思っていません。
    この本で初めて知ったものだってあります。

    でも、公式の説明文には、こう書いてあるんです。
    「ゲームのキーマンだったクラトスを主人公に、彼の視点から描かれる外伝小説。その秘めたる胸の内が明らかになる!!」と。
    でも、胸の内……そんなに明らかになってないよね…?(´・ω・`)

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