0能者ミナト(7) (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年1月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048663151
作品紹介・あらすじ
七人ミサキ-入れ替わる魂を求め永遠に彷徨う、悪夢のような怪異。三年前、孝元が助力を求めたのは、今と変わらず横柄で奔放な湊だった。依頼人を守るために汲々とする総本山の手練れをよそに、まったくやる気を見せない湊。すでに悪命高い"零能者"に、僧達は忌々しげな態度を隠さない。だが、湊の自由な発想とアプローチは次第に皆の心を捉えていくのだった。連鎖する呪い、そしてその数の多さ。永遠に途絶えることがないという怪異に、湊は思いもよらない方法で迫る。
感想・レビュー・書評
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七人ミサキ。知らない怪異だったのだが、割と有名なようで。結局七人ミサキは、七人ミサキが怖いというよりは、息子を思う母の妄執というか、執着というか…。理性とか、判断力とか…そういうものを失ってひとつのことにとらわれてしまった人間が一番怖いのかもしれない。あるいは、親というものに恵まれなかった小織の方なのか…。『化』の方は、最初癒されたのだが、真相が分かるとなんだか悲しくなってしまった。
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シリーズ第7弾。二本立てです。
第一話「七」過去のお話になります。
七人ミサキは、殺した人間を仲間にして、一人を成仏させる。
連鎖する呪いを終わらせることはできるのか?
その発想がいつもながらスゴイです。
第二話「化」
人口三百人程の村人が全員消失した?
残された怪異の気配は村全体に及んでいる。
怪異の正体は?消えた村人はどこへ行った?
あれも怪異だったんですねぇ~
泣けました。こういうのは弱いんですよ。
湊の優しさが垣間見えるお話でした。 -
切ないなあ 狸
7人の方も、あえて見殺しなのが大分辛い
しょんぼりする回 -
読み始めると止まりませんね~。おもしろかったです。
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七人ミサキと タヌキの話
貍ちゃん話は泣いてしまった(T^T) -
短編二本と大人たちの喫茶店での会話ネタ.
今回は「七人ミサキ」と「化け狸」ですたね.
しかしまさか妖怪話で
あの生き物の話題が出るとは思わなかったわ.
そして全国各地の七人ミサキ達で熾烈な生存競争が!
狸の話は涙ちょちょぎれるわー.
次も楽しみだー -
いつも通り
特に七は良かった。 -
第二話の「化」に最後ウルッとしました。
今回もやる気のない湊さん。
でもそれは見せかけなのでは・・・。
と思ってみたり -
かわいくて切ない後半の物語が好きです。
孝元さんと湊のやり取りがたくさんあったのもうれしい。やっぱりちょっと孝元さんもおかしい人です。
それにしても腕時計。
あればかっこつくけどなくても困らないことに気づいてしまったタイミングでこれですかー