あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年7月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048668286
作品紹介・あらすじ
皮肉屋の青年・叶義は幼い頃、あやかしの神隠しに遭って以来、いかなるものも"視えないものはない"という。妖しい美貌を持つ飴細工師・牡丹はその手で"つくれないものはない"という-。二人の青年が営むは、世にも不思議な妖怪飴屋。奇妙な縁に惹かれた彼らは、祭り囃子の響く神社で今宵も妖怪飴をつくりだす。人と寄り添うあやかしの、形なき姿を象るために。あやしうつくし、あやかし飴屋の神隠し。
感想・レビュー・書評
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ひとの心に巣食うあやかしは,形を与えられると去っていく。といった,あやかしとひととの不思議な距離感の描き方が面白かった。妖怪的な存在を,「わるいもの」ではなく「ただそこにあるもの」として描写するあり方って好きだな
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文章の美しさ、素晴らしさは健在。今回も堪能させていただきました。
ストーリーとしては、後半からどんどん面白くなってくるけれども導入はいまいちかなという印象。妖怪というテーマは浮世離れしたこの作者の文章と相性は悪くないものの、もっと現実離れした設定の方が魅了が生かせるような気がした。それを含めてのチャレンジなのかなあ。 -
何でも見える青年と何でも作れる青年のお祭りの屋台を舞台とした少し不思議なお話。
テンポ良く、でも朴訥とした文章が不思議な世界をより演出していて、この世界にすんなり入り込めました。
とても読みやすく、雰囲気も好きな作品でした。 -
本当の自分論?そんな特権振りかざせるのは女子高生ぐらいよ
何もかも失敗なんて言わないで。
心の持ちよう次第で、失敗は成功に変わるわ。
行く手を阻まれても、背中をどれだけ押されても。
揺らいだりしない、フラットな気持ちが…一番強いんじゃないかとは、思います。 -
雰囲気とキャラクターが○
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有名な作家さんだけど、あまり合わなかったかな。この作品は、この作家さんの中ではどうなんだろう。やっぱりまずはミミズクを読んでみるべきかな
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あやかしものとそれを見る青年と飴細工の話。
きれいな連作だったなあ