- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048672962
作品紹介・あらすじ
日本語学者として、各国で日本語を教え、たくさんの日本語教師を育ててきた金田一先生が、言葉の疑問に答えます。間違いやすい言葉遣いをはじめ、現代の敬語やKY語の問題にも触れました。また、パソコン&ケータイ時代ならではの、「同音異義漢字」のドリルも収録。さらに、粋に使ってみたくなる日本の懐かしい言葉も覚えれば、あなたも「適当な日本語」が身につくこと間違いなし。
感想・レビュー・書評
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最初は面白そうと思って読んでいたが、中盤から昭和のオジサンのノリが全快になって無理だった。
「大学受験なんて簡単だ」と書いてあるが、父親も祖父も東大で本人は上智卒のエリートには凡人の苦労は分からないのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の話す言葉、書く言葉が本当に正しいのか、気にし始めるとキリがありません。特に敬語とか、かたい表現を使おうとするとなおさらです。
そこで、日本語の大家「金田一さん」の登場となるわけですが、この本はいささか趣旨が違いいます。
<blockquote>p.10「ですから、正しい言葉は、ちょっとすると、古い言葉かもしれません。新しい時代には新しい皮袋が必要です。本来的にはどうであったか、ということを知っておくことはいいことですが、しかし、それを唯一正しいものとして他を認めないのは、あまり望ましいことではないように思います。」</blockquote> ね、なかなか頼もしいでしょ。
この本では、p.11「そのテキトーであるところが、実は適切であるということを、この本で知ってください。」というわけです。
気軽に楽しみながら日本語が学べる本、若い方にお薦めです!! -
おもしろいし、とても勉強になる。
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言葉というものは変化するもので、意思伝達がとれて気持ちが良ければいいという一冊。
誤用と思しき言い回しの質問に、金田一先生独特のユーモアを交えて回答。
この手の本でよく挙がる「とんでもごさいません」と「汚名挽回」も当然の如く登場。
後半は変換時代を反映して、よく誤りがちな実用漢字を分かり易く解説。
漢字の意味を知れば、うっかりした誤変換も少なく出来るはず。
いや、日本語ができる格好いい大人になろう。 -
日本語学者として、各国で日本語を教え、たくさんの日本語教師を育ててきた金田一先生が、言葉の疑問に答えます。間違いやすい言葉遣いをはじめ、現代の敬語やKY語の問題にも触れました。また、パソコン&ケータイ時代ならではの、「同音異義漢字」のドリルも収録。さらに、粋に使ってみたくなる日本の懐かしい言葉も覚えれば、あなたも「適当な日本語」が身につくこと間違いなし。
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適当=ほどよいであって、悪い意味ではない。
厳密に適用しようとしても、日本語自体が動いているものだし、そこまで難しく考える必要はないということか。 -
自分でも「言葉」には細かい方だと思っている。ちょっとした言葉遣いが気になって仕方がない。
ファミレスでの「ご注文はおそろいでしょうか?」「こちら、カルボナーラになります」「5,000円からお預かりします」「以上でよろしかったでしょうか」などなど・・・。なんか聞くたびにモヤモヤしてしまうのだ。
だからといって、私自身が本当に「正しい」言葉遣いをしているのか?と問われれば、「はい!」と元気よく断言する自信はない。
本書のポイントは「言葉」より「気持ち」を大切にということかな。それが本来の日本語の使い方と異なっていたとしても、その「気持ち」を酌み取ってコミュニケーションをとりましょうと。「その言葉は間違っている!」と頭ごなしに決めつけるのではなく、もし本当に不適切であれば、「最近の若者は・・・」などという筋違いの枕詞をつけずに、「それはこう使うのだよ」と教えてあげればいいではないの。そういうことだ。耳が痛い・・・(苦笑)。
タイトルに使っている「適当な」という言葉には「適切である」という意味と「いい加減」という意味を含んでいるのだと金田一先生は言う。
話し手、聞き手、その場の状況を勘案した「適切」さ。そして言葉への柔軟な態度を意味する「いい加減」さ。この2つを合わせて「適当」と呼ぶのだ。
第1章「適当な日本語相談室」では、日本語に関する31の相談に金田一先生が答えている。その答えに前述したように「言葉」より「気持ち」だよという部分がよく表れている。言葉は変化するもの。けれど、変わらない言葉というものもあるわけで、そのあたりの使い分けというか、なんというか。要するに「適当に」ということなのだ。臨機応変に。そのTPOに合わせた言葉を、ということかな。「正しい(と思っている)言葉」を重視しすぎるあまりに人の気持ちを無視してはいけない。
第2章は「今こそ使いたい懐かしい言葉」。ここでは10の言葉をあげている。その中にはないけれど、「おいたしちゃだめよ」なんて最近言う人はいるのかしら?
第3章は「パソコン&ケータイ時代の感じ選び」。同じ読みだけれど意味が違う言葉を並べて、どれが正解でしょうというクイズが36題。それほど難しいものはないけれど、ところどころ気になる点も。ある例題では「常用外」だけれどもOKとなっていて、違う例題では「常用外」だからNGとされていたりする。この違いはなんだろうなぁと引っかかるのだけれど、こういう妙なこだわりがいけないのかしらねぇ(苦笑)。
言葉に関しては、絶対的に「正しい」というものがあるのだろうか。時代と共にどんどんと変わっていく「言葉」。最初は「おかしい」と言われたものもいつの間にか受け容れられてしまうことだって多い。「正しい」言葉なんて無くて、その時々に合わせた「適当」な言葉だけがあるんじゃないかなぁ。読み終えた今、そう思う。 -
日本語の使い方は難しい。
こんにちわでなくて、こんにちは。こんなのは常識と思っていたが、何が常識なのかわからなくなる。というか知っているつもりで知らない日本語が多すぎる。 -
この人らしい(適切な)タイトル。