- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048679053
作品紹介・あらすじ
「彼は、平和島静雄。池袋で一番危ないって言われてる殺し屋なんだ-」臨也に嵌められ街を逃走しまくる静雄。自分の立ち位置を考えさせられる帝人。親友の苦境に今更になって気づく正臣。何も知らずに家出少女を連れ歩く杏里。先に待つ出来事を想像できなかった茜。黒バイクとの接触に興奮を隠せない女。一人悶えつつも帰りを待ち続ける新羅。思い通りに事を運ぼうと画策する青葉。ダラーズに意趣返しを繰り広げる千景。そして首なしライダーが救うのは-。
感想・レビュー・書評
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帝人の失望感はちょっと分かる気がする。けど、あそこまで振り切れるのは只事ではない。まあよく考えれば、憧れの非日常という動機のみで高校生にして上京→一人暮らしという時点から、もう若干どうかしてるんだけども。
「静雄」という名前が名前負けじゃなくなってきてなんだか嬉しくなった。 -
ダラーズ抗争戦の一区切りとなる巻。
なかなか面白かったけど、主人公帝人君の非日常に身を置きたいと言う想いが今後の展開に又大きな動きを見せそう。 -
ダラーズと埼玉の暴走族「To羅丸」の抗争を描いた話の後編です。
ストーリーそのものはそんなに複雑な構造ではないのですが、互いに異なる動機で行動している人びとが偶然一堂に会したり、それでも必要な情報は伝わらないというニアミスが頻発したり、時間軸をかなり自由に往還したりといった手法を駆使して、読者の関心を引っ張っていくのが、この著者はほんとうに上手いと思います。ただ、結末はちょっと唐突に感じました。粟楠会みたいな本物のヤクザが出てきたら、カラー・ギャングや暴走族などの子どもの抗争などは吹き飛ばされてしまうのは当たり前なのでしょうが。
ダラーズから取り残されてしまうことを恐れる帝人が、そのことを見透かした臨也と青葉に揺さぶられながらも、最後には彼らと渡り合うことを決意して静かに覚醒する、というのがメインのストーリー・ラインで、そこに、ダラーズとTo羅丸、静雄と粟楠会、ヴァローナ&スローンとセルティ&杏里が入り乱れて、話をおもしろくしています。
そんな中でも新羅のヘンタイっぷりが平常運転なのがツボでした。 -
平和島静雄さん・・・紳士だなぁ。たまたま読むものがなくて古本で買った1巻から原作の世界にどっぷりはまった作品です。×7楽しみ。