探偵・花咲太郎は閃かない (メディアワークス文庫 い 1-1)
- アスキー・メディアワークス (2009年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048682220
作品紹介・あらすじ
「推理は省いてショートカットしないとね」「期待してるわよ、メータンテー」ぼくの名前は花咲太郎。探偵だ。浮気調査が大事件となる事務所に勤め、日々迷子犬を探す仕事に明け暮れている。…にもかかわらず、皆さんはぼくの職業が公になるや、期待に目を輝かせて見つめてくる。刹那の閃きで事態を看破する名推理で、最良の結末を提供してくれるのだろうと。残念ながらぼくはただのロリコンだ。…っと。最愛の美少女・トウキが隣で睨んできてゾクゾクした。でも悪寒はそれだけじゃない。ぼくらの眼前には、なぜか真っ赤に乾いた死体が。…ぼくに過度な期待はしないで欲しいんだけどな。これは、『閃かない』探偵物語だ。
感想・レビュー・書評
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探偵なのに閃かない、推理シーンが少ない、犬猫探し専門
そんな探偵(と美少女)に出会いたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロリコンになりそうだ
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本というより、携帯小説を読んでいる感覚。
本を読むのが苦手な人の方が向いてそうだな、と思った。
内容は、思いの外、タイトル通りだった。
でも、はちゃめちゃでこれはこれで面白かったかな。、 -
探偵なのに推理をしないあたりどうかと思ったが読み易くて内容もぶっ飛んでて面白かった。
最後のページの言葉が花咲太郎が閃かない真の意味であったし、それが願いでもあり、いい終わり方だった。 -
ミステリー以前、小説以前、商売品未満。
ストーリー放棄、センス最低、独りよがり。
文章が得意だと錯覚した中高生が大学ノートに書いて友人に見せびらかし悦に入っているような代物。
こういうの、書いてるあいだは楽しくて仕方ないんだよなあ~。
でも、まともな人なら後から冷静になって読み返し赤面、さっさとゴミ箱送りにするはず。
作者はよくよくの恥知らずなのか、これは現在進行形の黒歴史。
どんなによく評価するとしても、舞城王太郎の超絶劣化コピー……本領部分を完全にこそいで表面だけなぞったような。
これでもギャグが面白ければまだしもなんだけどなあ~(>_<)
とにかく最初から最後までお寒い限り。
センスが古くせえんだよなあ~(>_<)
あとがきだとわざとらしく若ぶってるけど、じっさいこの人、けっこう歳いってんじゃねえかな?
ノリもネタも80年代終盤~90年代初頭感がプンプン。
しりあがり寿とか蛭子能収とか渡辺和博とか、こういうマンガ以前のマンガを量産して(いい加減あきられて廃れ)たけど、まさかそれを21世紀になって活字で復活させるとは、ねえ。
こういうの、むしろ頭のいい人(特に編集者)にとっては面白いのかな?
ものの見方・考え方・表現方法がちょっと奇異に思えて。
俺はだめ(>_<)
作者が自分と同列のバカだから、手前の愚かさを鏡で見せられているような思いで心がズタズタになる(>_<)
「ああ、このブクログレビュー(すでに600本超え)で書いてきた俺の文章も、きっと他人からはこんなふうに読まれてるんだろうなあ」、なんて思えて(>_<)
純真な十代の作家志望者が本書を読んで「こんなんで構わないんだ!」って勘違いすることを何よりも恐れる(>_<)
だめだよ。こんな作家、二人も三人もいらない。そもそも一人もいらない(>_<)
まとめて2冊買ったから仕方なくもう1冊は読むけど、今後この人(入間人間……このペンネームのセンスがまたとんでもなくこっ恥ずかしい)の本は読まない。
時間のムダ。
2019/10/25
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主人公は町の便利屋さんのような立ち位置の探偵。
いつもは迷子の犬を探したりしている。
しかし、一緒に住んでいる少女と出かけると高確率で事件に巻き込まれる。
少女には事件の犯人が分かってしまう不思議な能力があるが、犯行がどうやって行われたかはわからない。
主人公は犯人がどのように犯行を犯したのかを解明するために奮闘する!
みたいなお話。
私はとても好き。 -
読書録「探偵・花咲太郎は閃かない」3
著者 入間人間
出版 メディアワークス文庫
p42より引用
“ ご免被る。ぼくは探偵である自分に誇り
を持っているが故に、推理など行わない。
探偵とは探し物と捜しもの代行者であり、迷
宮入りの謎を解くのは警察の仕事なのだ。”
目次より抜粋引用
“花咲太郎は閃かない
残酷ペット事件
ぼくがルイージな理由
マリオ
愚かさの閃き”
ロリコンの自称犬猫専門探偵を主人公とし
た、短編連作ミステリ小説。
自分では犬猫専門に近いと思っている探
偵・花咲太郎、そんな彼の意に反して、目の
前にあるのは人の死体だった…。
上記の引用は、死体の死因や犯人について、
同席した青年との推理合戦を促す相棒に対す
る、花咲太郎の胸の内。
現実の探偵さんというのは、こういうものな
のかもしれませんね。
会話の中に含まれるやりとりが、漫画や
ゲームの知識を持っている人向けなのではな
いでしょうか。
人死が出ていても、随分と軽い雰囲気で書か
れているので、楽な気持ちで読めます。しか
し、よくよく読み返すと、わりかしグロテス
クな内容なのではないでしょうか。
好みの分かれる作品ではないかと思います。
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久々の入間人間だがやっぱり読むのが疲れる。けど後半はこれに慣れてくるんだから不思議。