招き猫神社のテンテコ舞いな日々 (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048691192
作品紹介・あらすじ
会社が倒産したため、着の身着のまま、東京の片隅にある神社に管理人として身を寄せることになった青年。しかし、その神社には“化け猫”が暮らしていた――!? 化け猫たちとの人情味豊かな同居生活を描く物語。
感想・レビュー・書評
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威厳のある神社や格式ある荘厳な雰囲気こそ神を感じたりするけど、こんな庶民的で寂れた近所にあって猫いっぱいって絶対何かに守られてる!
影虎良いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
設定としてはありがちなんだけど、キャラ達も可愛いし、主人公の成長も暖かく見守れる感じで、気軽に読める一冊。
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読書録「招き猫神社のテンテコ舞いな日々」
2
著者 有間カオル
出版 メディアワークス文庫
p116より引用
“ ここにある招き猫たちは、右手を上げて
いるものと左手を上げているものでは、左の
方が明らかに多い。三対一の割合ぐらい。
右手を上げている招き猫は金を招き、左手
を上げている招き猫は人を招くご利益がある
といわれていることを、この時の俺はまだ知
らなかった。”
目次より抜粋引用
“猫の子も只では貰えぬ
猫が肥えれば鰹節が痩せる
猫を追うより皿を引け
猫も跨いで通る
猫の前の鼠”
仕事に失敗した若い経営者を主人公とした、
長編小説。
仕事での失敗から拠点を移すことになった、
主人公・和己。打算から引き受けた神社の管
理だったが…。
上記の引用は、主人公が管理を引き受けた
神社の本殿奥を掃除していて見つけた招き猫
たちについての一節。
おまじないは気休め程度に当てにするくらい
にしておかないと、どんどんと深みにはまっ
てグッズが増えてしまいそうです。舞台となっ
ている神社はそういう所なので、増えるのは
歓迎なのでしょうけれど。
いまいちわたしには合いませんでした。
現代日本でファンタジーそして猫、これらが
好きな人なら楽しめるでしょう。
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おもしろくて一気読み❗️
とにかく猫好きさんにはぜひとも読んで欲しい一冊✨出てくるのは化け猫だけど、めちゃ可愛い -
コメディタッチで楽しかった。最後はホロリと。
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友人の裏切りにより会社を失ったコンサルタントが、伯父が管理していた非公認の神社の管理人になったもののそこには化け猫がいたお話
主人公の和己はあんまり好きになれないかな
猫いらずのくだりはちょっとねぇ……
打算的なのに無計画すぎない?と思う
それでいてツンデレな面もあったりと、嫌いになれない側面もある
そう言えば、愛子さんの勤め先は「サムシングフォー」に出てきた会社だね
他のキャラの登場も今後あるのかな?
キャラとしては、グレイシーとグレイヒーは生意気可愛い
虎は影がありつつも人間思いなところが見え隠れしてよい
G7はまぁラノベ的な感じかな
この子たちへのアドバイスとその後の提案がちゃんとコンサル的な目の付け所でよかった
顧客の本当に望んでいるものを理解しているからこその提案だよね
作中でこの言葉がなによりよい
「奇跡は神様ではなく人の優しさが起こしてくれると知ってますよ」
有間さんの他の小説では、「不思議な力と思いきや現実でも実現可能」な救済が描かれているのが多い
これは化け猫という不可思議な事象が起きてはいるけど、それでも救いは人の優しさによるものってことなんだね
虎たちが何を守ろうとしているのかは続編でわかるんだろうね
続きに期待 -
友人と起こした会社が倒産し、東京の片隅にある神社にやってきた和巳。
古い割に綺麗に保たれた境内。
招き猫が祀られた本殿。
しばらく暮らすにはいいか、と荷物を降ろしたその夜、出た。
金魚柄の着物を着た二人の子ども。
着流し姿の目つきの悪い色男。
彼らは神社に住んでいる化け猫だった。
回想が暗ーい和巳の太々しい態度。
だけど、それを吹き飛ばす二人の子どもの憎たらしさと虎猫の態度のデカさ。
猫に振り回され、神社にやってくるご近所さんたちに揉まれ、和巳の視界が広がっていく。
ちょっとベストキッドと重なった。
掃除って心も綺麗に整えるものなのかも。
自分中心だった和巳がだんだんと人のために動くようになるのにホッコリした。
猫を触りたくなるー。