- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048700986
作品紹介・あらすじ
僕と他人が揃っても、『友達』にはならない。『ぼっち達』になる。空を自由に飛びたいわけじゃない。酸素とチョコレートの次ぐらいに、誰もが気軽に手にしているもの。友達。僕はそれが、欲しい。若手新鋭作家が贈る、『ぼっち』達の青春ストーリー。
感想・レビュー・書評
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★2.5
自分も友達作りに苦戦するタイプで、所々に「分かるわー」ポイントが。こういう風に考えちゃうのって自分だけじゃないんだ、と変な嬉しさもあったり。特に第二章の"友達って何ぞや"問答にはかなり親近感を覚えた。逆に言えば前から頭の中でごねごねと考えていたことなので、新たな視点や解釈はあまり得られなかったかな。あと各章タイトル前の数字の意味に割と早く気付けたのは自分にしてはかなり珍しいパターンだった(基本鈍い)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学という小社会で取り残された「僕」達が繰り広げる、「ぼっち」の物語。
時系列いじりや同一人物隠しなど、入間作品の特徴は盛り込まれているが、本作は割と単純であった。
難しいし、もどかしいし、笑ったり、悩む。なんとまあ、楽しい青春なことか。 -
sg
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難しいのはきっかけなんだよね…。人と接触するきっかけ、それが継続できるきっかけ。
私も友達作れない人だからな。
なんだかんだでしっかり話せてるじゃん、あなたたちって思う。
嘘をつかなくても、結果が予想できるのに必要なことを言わなかったなら、それは騙したのと変わらない。 -
オムニバスからの伏線全回収して収束のカタルシスは相変わらず痛快。読後感も爽快。 作者が主に書きたかったのは前半の2つの章の森川・羽生田によるのぼっち論、友達論だったのではと推測する。
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四文字で、世界の在り方を大きく変えてしまうもの。
孤独と集団の壁を生み、時に壊すもの。
「ともだち」『朝と夜のオセロ』より
自分は秘密基地に憧れるけど、きっと入れてもらえないタイプの人間。ぼっちが集まっても友達にはならない。大学の時にいたあいつは、こうだったのかなと思ったら、声をかけない方が幸せだったのか?と思ったり。
自分は大学に住み着いていた人間なので、大学に居場所がほしくなる気持ち自体はよくわかるし、大学出てから居場所を求めてる。
一面的には共感できるけど、ちょっと偏りすぎな人達ね。 -
大学に入っても友達のできない学生には,秘密基地が与えられるという。そんな代々の学生のエピソードが綴られる。
はじめ時系列がよく分からず,戸惑った。登場人物は個性的なんだけど,どうも私には合わないみたいで,なじめない。 -
なかなか面白かったです
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なかなか文庫化しないので痺れを切らして購入しました。
文庫化しないと言う事はそう言う…事でしょうか…。
内容もまぁそう言う感じ…いやいや、
『友達』とはなんぞや。
『ぼっち』とはなんぞや。
そんな事を考えさせられたりさせられなかったりな一冊。
あ、吉田さん可愛かった。