0能者ミナト (メディアワークス文庫 は 2-1)
- アスキー・メディアワークス (2011年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048701389
感想・レビュー・書評
-
読了後はゾワッとしつつも天晴れ!という気持ち。
湊の推理が冴え渡ったけれど、沙耶とユウキのお陰で依頼をこなせた。なかなかハードな案件だけど知恵の湊と二人の天才のチームプレーで戦う場面は圧巻!そして遂に見事解決したものの後味は悪い。
誰が救われたんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
⭐️4.5 1〜11巻
霊能力なしの主人公ミナトが意外な方法で怪異を解決していく話。
-
霊能の特殊能力はないが抜群に頭が良い毒舌主人公。陰陽師やら神道やら歴史あるその道のやり方とはまるで違い、敵も見方も騙し、丸め込みながら解決するのが気持ちいい。シリーズが長く続いているのも納得のスタート。面白かった。
-
中古本を表紙買い。
怪異に対して特殊能力が無いミナトが怪異を倒すというストーリー、面白かった。続編は出ているので、機会があったら読んでみたい。 -
このシリーズは本当に面白いです。
怪異を頭脳で倒すのは本当にスカッとする。
あと主人公のミナトがやたら格好良い。 -
正直そんなに期待せずに読んだのだけど・・・おもしろかった。
霊とか妖怪とか犯罪とかの推理モノみたいなのってよく読むけど、こういった変人の探偵役って知識が普通の人と違いすぎて「そんなん知るか~!」ってなるんですが、このシリーズの解決は、平均程度の理系人間で普通に一緒に推理できる感じが楽しい。 -
0能者ミナトシリーズ1作目。
タイトルにある「0能者」とは零能者。
つまり能力をまったく持たない者、という意味だ。
怪異を討つためにミナトは能力以外のものを使う。
科学の知識に裏付けられた方法だったり、ミナトが0能者として生きてきた経験によって培われた知恵でもある。
毒舌で人を食ったような態度がミナトの通常仕様だ。
実は褒められることが苦手だったり、他者を護ろうとする気持ちが強かったりと、表面からだけではわからない人間性を隠していたりもする。
0能者、九条湊。
御蔭神道の巫女、山神沙耶。
総本山の天才少年、赤羽ユウキ。
他の能力者たちが手に負えない怪異たちに、三人は協力しあい立ち向かう。
主人公であるミナト。
サポートする沙耶とユウキ。
後方支援担当の水谷理彩子と荒田孝元。
登場するキャラクターの人物像が魅力的で、個性豊かに描かれている。
口は悪いけれど憎めない人物のミナト。
純粋で真面目一方の沙耶。
小生意気で口は立つけれどまだまだ子供のユウキ。
三人は言い争いながらも奇想天外な方法で怪異を退治していく。
チームワークの良さも含めて、この物語の読みどころのひとつだ。
次の相手は「鏖」(みなごろし)。
どんな戦い方をするのか、楽しみだ。 -
初めましての作家さん。
霊能力がないのに怪異を解決?してしまう主人公の湊。
総本山に籍を置き、神仏を信じないのに十歳にして
誰よりも強い法力を持つ赤羽ユウキ。
御蔭神道の折り目だたしく超真面目な巫女の山神沙耶。
湊の口の悪さと、突拍子もない思考回路に対して
ユウキと沙耶の真っ当な妖への対処法のギャップが
面白すぎます。
ホラーとは別のところでヒヤヒヤさせられるし、
テンポもいいからもたつかずに、勢いのまま読み切れます。
これは絶対に続きを読みます。 -
オカルトというか、ホラーというか。内容的にはそっち系だが、実際のところただの人間ドラマのようにも思える。
術者的というか、科学。
面白かったから続きが読みたいとも思うが、しかしながら物凄く読みたいと欲求が先走るような感じでもない。
普通に面白い。そんな風味。
あらすじ的には、オカルトホラー的展開に対して、対処能力が知識のみ、というもの。映画『ゴーストバスター』みたいな感じなのを、ノリを日本風しっとりにした感じ? いや、共通点は全くないが。
ただ、世に溢れるホラーな恐怖感やら、出会っちゃったらどうにもならない、的な怖さはなく。あれ? じゃホラーじゃないのか?
どちらかというと、どうにかすりゃどうにかなる、的なファンタジー要素の方が強い?
世に言われる不可思議現象が、ちょっと対処難関なRPG風魔物じみているので、やっぱりファンタジー的な感覚の方が近いか。
主人公に癖がありすぎる上に、解釈がキャラ一人一人で違うので、納得に時間がかかかる。
読むのに、主人公に感情移入が出来ないタイプだと思うので、さらっと読む感じで良いか。