スマホ、タブレットが変える 新IT医療革命 (アスキー新書 207)
- アスキー・メディアワークス (2011年12月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048706759
作品紹介・あらすじ
超高齢社会の到来とともに、システム崩壊を余儀なくされる日本の医療。そんななか、iPhoneやiPadといったスマートデバイスを活用し、自分たちの力で業界再生を図る医療人たちがいた。彼らの試みの数々が切り拓く、医療の次世代モデル「医療3.0」とは?情報革命を推進する事業家・孫正義氏との徹底討論を通し、医療の未来像がいま語られる。
感想・レビュー・書評
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ネットで録画も見よう。
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医療関係者にはぜひ一読いただきたい。
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クラウドを活用した医療の未来。
少し言い過ぎな所もあるけども、技術に踊らされることなく、上手に使ってあげる。
そういうことが大事なのだろう。 -
現在、入院生活を送っている中で感じた制度、運用的な問題点を座談会形式で気軽に読めた。
普段だと縁遠い内容ですが、こういうタイミングだからこそ身近に感じることが出来たのが一番の収穫。
当然ドクター側からの治療目線による問題解決の事例や提案がメインの内容ですが、ここに「患者からの目線」いわゆる「ケア目線」を含めることでドクター、患者とご家族、社会が良くなる仕組みが出来るんじゃないかなと思いますし、なって欲しいです。 -
高齢化まっしぐらの日本において、膨れ上がる医療費は今後ますます大きな問題となるはずでタブレットやスマホと動作する医療クラウドの構築は「医療の質」の問題も含めて不可欠という内容にはうなづける。しかしそのためにはプライバシーの問題や世代別のITへの修練度の違いなど問題は大きい。
本著で語られる事も上記のような趣旨であるが、いかんせん一冊の本の情報量としては少ないのではないかと感じてしまった。 -
AUGM大阪で講演を聞いた,杉本真樹先生が中心的な役割を果たしていらっしゃる"Team 医療3.0"と孫正義さんの講演の様子がまとめられた本です。iPhone, iPadやIT技術により,医療の現場をどのように変えて行く未来図を描いていらっしゃるかが講演を通じてわかりました。
iPhoneやiPadによる教育や情報共有などは,医療の分野に限らず,多くの分野で活用できることだと思います。また,これまでの医療の世界における医師や看護師,薬剤師などの役割の分担を変更するという話は,梅田望夫さんがWeb 2.0について議論をなさっていたときにも取り上げられていらっしゃった,「境界を変更する」という考えと共通しているところがあり,そこを変えようという話は興味深いと思って読んでいました。
これから高齢者が増加し,医療費が増大していくということは,医療の分野で中心に起こっている課題ですが,この本で取り上げられていることは,何も医療に限った話ではなく,多くの分野でも共通した課題であったり,適用することができる内容ではないかと思って読んでいました。ITやiPhone, iPadを使って何かを変えることを考えていらっしゃる方には,ヒントになる内容が多い作品だと思います。 -
ややソフトバンクの宣伝ぽいところはあるが、確かにITを使った業務効率化、質の向上、医療費削減と強い可能性を秘めていると思います。
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医療現場のIT化は遅れていると思ったが、進んでいるところがあることを知って、勉強になった。
開拓者はここにもいた、という感じ。
しかし日本は標準化が遅れ、メーカー毎、病院系列毎、自治体毎という感じでシステムが乱立しており、投資効率が悪いことが進展を遅らせている。
孫さんの思い切った、教育と医療は特別な対応の提案も素晴らしいが、結局は国の決断力。
数百億円で1兆円の効果、はチャレンジすべきだ。 -
私も感じる医局の閉鎖感。スレートPCの導入、カルテの全国情報共有など是非実施してほしい内容だが、まだ道は遠いように思え、その道の途中に憚っていると思われる問題、解決方法に言及されていないのが残念。薬剤師が患者宅に訪問して病気を未然に防ぎ、病院の患者数を減らすという試みは広がるといいなと私も思う。医者不足を人を多くして解決という事ではなく、アイデアで問題解決をしようという動きは素晴らしい。