レフトハンド

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 73
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048730570

感想・レビュー・書評

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  • このラスト、かなり好き♡


    製薬会社のテルンジャパン研究所で、LHVというウイルスが蔓延。
    3号棟はウイルスの巣窟だった。
    影山はウイルスをばら撒くと脅し、実験体を要求する。
    バイオハザード調査班の学術調査員である津川は、ゴムスーツと酸素ボンベを身につけ3号棟を調査する。
    そこでウイルスに感染した者の末路を目の当たりにする…。

    LHVウイルスには感染したくない…(༎ຶ⌑༎ຶ)
    感染者の様子が詳細に描かれていて、頭の中で想像したモノが気持ち悪い。
    細かい部分は無理だが、簡単なイメージ画をメモ用紙に描いてみたり…。
    仕上がった絵が怖すぎる。
    これが3号棟にわんさかいるのかぁ。
    装備の様子を読むと、こんなんで本当に大丈夫なのだろうかと不安になった。

    正直、ラストに期待ができなかった。
    ネタバレ回避の為あまり書けないが、おそらくこうなるんだろうなぁ…という、いまいちなエンディングに向かっているような気がしてならなかった。

    杞憂でした。

    このラスト、好きです!

    人気に納得の作品でした。



  • 左利きによる!左利きの為の!左利きに捧ぐ
    さあ!集え!左利きの者よ!
    The…レフト……ハンドォォ…
    という話でない!!

    さてさて冗談は置いといて…
    本作『レフトハンド』はSNSなどでちらほらと
    面白いとの事を見かけるので…
    いやいやこちとら生粋のぎっちょ(左利き)から
    すれば読まないわけにはいかないでしょ!!
    という事で!早速!事前情報ナシで読む事に!

    結論から言うと…面白い!!!
    いや〜恐怖あり、グロあり、胸糞あり、
    笑いあり、という具合にてんこ盛りな内容でした!!

    事の始まりは…日本の埼玉県にある
    テルンジャパン製薬会社の総合研究所で…
    バイオ…ハザード…(某有名ゲーム風)が発生。
    LHVというウィルスが三号棟内に漏洩し
    中にいた七十名あまりの研究員たちが感染して
    しまったのですよ!!
    事態を重く見たテルンジャパン、厚生省、自衛隊
    警察、公安などなどが出っ張る事になるのだが…
    まぁ〜各々の思惑があり、事態がね!思うように進展しないんですよ!

    どいつもこいつも…まあーーー!
    好き勝手にやりやがって!!!

    あーーめんどくせーーー!!笑笑

    そして事態は…最悪の展開に…
    ウィルスの恐怖もさる事ながら、人間の怖さも
    あり、そしてこーゆー事態に陥った時の人間の
    奇っ怪な行動がかなり面白い!ウケる。笑笑
    主人公の津川正太郎くんの心の中で吐くツッコミがかなり印象的でしたね笑笑

    ウィルス感染した人のグログロ〜な末路もさることながら…
    個人的には三号棟主任の影山智博がLHVウィルスに魅入られてマッドサイエンスティストとして覚醒しまい階段を転げ落ちるシーンがかなり印象に残りました…
    …やべぇやつや…(´・_・`)

    ラストはまあまあ予想通りの展開でしたが……
    しかし、なんとも言えない…
    この胸を締め付けるこの心情に…チ━━( ꒪⌓꒪)━━ン・・・
    中々キツいラストやね…

    という事で、ジャンル的にはバイオホラーものでした!此手のものはやっぱりグロいですねー
    しかしグロ要素だけではなく、ホラー要素、
    ミステリー要素、コメディ要素といったところも
    めちゃ光っていたのでかなり楽しめました!
    そして最後に……
    世の中のぎっちょ(左利き)諸君は怖さ3割増で
    読めるではないだろうか……知らんけど。( ・-・ )













  • ホラーという位置づけだが、あまり感じない。役所の体質が嫌なイメージで描かれている。説明が多々あり、私的にはちょっと読み辛かった。バイオハザードだが杜撰な管理。

  • 登場人物の輪郭が頭の中でクリアに作れなかった。ストーリーは満足だったけど、それだけが、チョット残念。

  • ホラーだな。

     でも奇抜な物語だ。左手が脱皮してしまう人工のウィルスなんて発想なかなかできない。それをまじめに書くから驚きだ。

     エンディングがあまりスッキリしないのと、人物が薄っぺらいのが弱点かな。でも一気読みできたからよしとしよう!

  • 衝撃。読み終わって、絶対映像化不可やな〜って思った。しかし後半のカンブリア期の下りがうざい…

  • 日本ホラー小説大賞長編賞(1997/4回)

  • LHV-それは致死率100%の未知なる殺人ウィルス。感染、発症すればDNA上に残る遠き祖先の記憶を呼び覚ます。カンブリアの海と化した研究棟に太古の悪魔が疾走する-。
    バイオハザード系の作品。ぶりぶり音を立ててゴム装備で逃げ惑う姿は怖いけれど、正直、馬鹿馬鹿しくて笑える。馬鹿馬鹿しい事を一生懸命書いている面白さ-このB級映画的なノリを是とするか?非とするか?…で好き嫌いがはっきりと分かれる作品だろう。ちなみに、私は是。SF系はあまり好きではないが、これは面白い。シニカルな感じも好きだし、何より緊迫感溢れる筆致が良い。

  • 最初はよくある感染ものホラーかと思いきや、感染ウィルスをめぐって交差する厚生省や、研究所、会社の思惑が実に現実的でした。
    実に日本人らしい対応感です。実際にもし、このような事態に陥った場合。
    こんな風に対処されるのではないでしょうか?それがまた恐ろしい部分でもあります。
    話に出てくるLHV。まさかの『左腕』生き物説という想像力に脱帽いたしました。
    これはすんばらしいです。『左腕』に対する描写が半端ないので、凄くリアルに『左腕』に関して想像が付きました。里々子の最後や、桜の運命に津川の行動。
    良くあるホラー通りの展開にはならず、驚きの連続でした。
    最終的のオチは私にとって大好きな展開で、ちょっぴり羨ましいな、なんて思ったり。あと、おいしい話には必ず裏があるよ!って事がよくわかるお話でした。

  • むかーし買って、何度も途中で挫折してまた読み返して…を繰り返し結局あきらめて処分してしまった一冊。今考えれば、合わなかったんだろうな。

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