厄介な連中―しあわせな憂鬱

著者 :
  • KADOKAWA
3.29
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本棚登録 : 44
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734127

作品紹介・あらすじ

武蔵野の原生林に囲まれた霊園にある古びた洋館-。宮城篤史が、無人の廃屋と勘違いしてこの屋敷に入り込み、自殺未遂をしたことがきっかけで、居候することになってから1年半。屋敷の主、マイナーミステリ作家・遠野遼一郎との、奇妙な愛人関係が続いていた…。死にたがりの美青年・篤史と、サドで強引な遼一郎の厄介な日常-。

感想・レビュー・書評

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  • ルビー文庫版のシリーズを昔読んでいて、
    機会があったらハードカバーも読んでみよう…と思いながらとんでもない月日が経っていました。
    都心の地理的な条件を謎解きのキーにするのは、
    時代の流れを考慮するとリスキーなんだなぁと思いましたが、
    巻頭に載っている周辺地図がそれをカバーしているのだなぁと。
    オンラインでなく、紙の本として作られている作品の強みなのでしょうか。

    登場人物たちがどれも個性的で、
    読んでいて臨場感のある文体が、今読んでも魅力的だなぁと思いました。
    平成も終わった今このタイミングで、この作品を読めたのは良かったです。

  • このひとは、柔らかな文体と繊細な精神面のなかに、誤魔化しのない現実の痛みと非情さを、突きつける人だと思う。そして、その上でひとの優しさを信じ続けると、はっきりと宣言している人だとも。そういう意味では、まさしくらしい物語でした。

    美雪くんのお母さんについての謎が、ついに、……少しだけ(笑)、明かされています。
    自殺癖の美青年とサドな三流スプラッタ作家は、相変わらず。

  • 529

  • 厄介な連中シリーズから、この本は購入してないのですが画像があるのでこちら。なんで文庫からハードカバーになってしまったの…(TT)BLというより、ミステリを求める方に。

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