マンゴー・レイン

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 177
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734172

作品紹介・あらすじ

タイ生まれの日本人・十河将人。彼はバンコクで偶然再会した幼馴染から、法外な報酬で中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事の依頼を受けた。おそらく女は売春婦。何とかして最悪の生活から逃げ出したいのだろう。将人にとっては簡単でおいしい仕事の筈だった。しかし、その女と接触してから何者かに狙われる羽目になる。しかも敵は複数。どうやら彼女が持っている仏像に秘密が隠されているらしい…。-張り巡らされた無数の罠、交錯する絆と裏切り、揺れ動く愛と憎。神の都で出会った男と女の行き着く果ては!?人間の根元的欲望を描き切ったアジアン・ノワールの最高峰。

感想・レビュー・書評

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  • タイ旅行中に読破する。タイの物語なので持参した。バンコクの地名が出てきてここが舞台になっていたのかと確認しながら読む。
    主人公の姓が「十河」というのは驚いた。いままで主人公の名前に十河などという珍しい名前がついたのは見たことがない。
    なぜこんな名前をつけたのか作者に聞きたい。

  • 闇を抱える男と女。精神的に弱い男と何処までも強く這い上がる女。ザッツ馳ノワール。
    バンコクを知っていると10倍楽しめる。

  • まさに馳ワールドな世界観。
    駆引きと裏切りが交差してハラハラドキドキ面白い。
    精神的に不健康だとチョット読むのキツイかも…
    いつもはもう少しサクサク読めるんだけど
    若干時間がかかってしまったのは
    馳ワールドの話の展開が見えて
    『あぁ、多分最後はこうなるだろうな』と思ってた通りになってしまったから。

  • 私、馳星周大好きアラサー独女です。馳星周さえあれば他はなんにもいらないです。ということで全作品読破すべく読んだ一冊。「マンゴーレイン」ってタイトル好き。これ読んでからタイ行けばよかったなぁ。馳の中では中の中くらいの好きさです。

  • 人間の愚かさが全面に出ている

    最近出逢った大切な人は
    「居心地の悪さを感じる」と表現していたが読んでみて納得
    人への不信感が募っていくような内容だった

    個人的にメイのキャラ設定が好き
    したたかな女性に憧れているからかな

    恋愛ものばかり読んでいるからか
    新鮮で、先が気になって気になって・・・
    あっという間に読んでしまった1冊 

  • タイの巣窟 ノアール?

  • バンコクに沈んでいる男が知恵を駆使して金を手に入れようと奮闘するハードボイルド。面白いんだけど、個人的にはラストがちょっと好きになれない。確かに予想の範囲内だけど……。人の命の軽さと重さ。そんなことを少しだけ考えてしまった。

  • 追い詰められて追い詰められて、不器用ゆえに自ら追い込まれて。「愛なんか信じてねぇ」って言いながら愛に騙されて死んでいく。馳氏の本はカタルシス(用法OK?)にもってこいだ。

  • 過酷で非情にならなければ生きられなかった登場人物たち。
    その生き方は悲しくて痛々しい…でも、エゴと欲望丸出しの彼らに愛情は持てない。
    好みとしては小説は少しでも希望があって欲しいのです。
    http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-52.html

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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