- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048734776
作品紹介・あらすじ
95歳の独居老人、「ひいじい」こと、佐藤嘉兵衛。つつましくも穏やかな日々をおくっていたが、事故がもとで寝たきりになり、孤独のうちに飢え死にしてしまう。しかし、どういうわけか、「こころ」だけが生き残ってしまったのだ。この世に未練はなかったはずなのに-。「からだ」はなくて、「こころ」だけ。でも、どうしても、愛する人を守りたい。
感想・レビュー・書評
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最後まで一応読み切ったが、もう一度読みたいとは思わないなあ、
ただ、スラスラ読むことが出来たので、時間に余裕がある人は読んでみてもいいと思う作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み込みにくくて飽きてしまいそうだった。
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長編の後だったので、図書館でパラパラめくってみて簡単に読めそうかなと思って借りた、初読みの作家さん。
死んでしまったおじいさんの悲しいお話かと思いきや、所々にクスリと笑いを入れてくる。
ただ次々と死んでしまうのはファンタジーとはいえ、どうかな…おじいさんの心情は深く描いているわりに、他の人物が大雑把で感情があまり感じられない。
最後の秋子さんの話は切なすぎたな。 -
ほのぼの?簡単に人が死にすぎる
主人公は95才のお爺さん -
作家さんの名前がステキだったので借りてみた。
体は死んでしまったけど、
心だけがまだ生きているおじいさんの話。
「死」を深刻で悲しいものといったとらえ方ではなく、
少しあっけらかんと、浅く広く描いている。
その分、伝えたいことが「ずどーん」と伝わってくるわけではない。
設定も甘く、読み物としては少し手ごたえがないけれど
人と人との関係性は小気味よくて読みやすい。
本の装丁とタイトルがこの作品のイメージと少し合ってないかも。 -
2010/05/10読了
これを読んだら死ぬことは怖いって言う気持ちが少しだけ薄れた気がする。それに、自殺をすることはものすごく愚かで残酷で恐ろしい行為だということも。生き抜かないとね。
95歳のひいじいが、あっちこっちに飛び回り、亡くなった人と残された人と会って話して、ひいじいの一年弱はとても充実していた。最後には恋もした。自分の孫を使って、秋子さんを救おうと奔走したのは少し悲しかったけれど、感動で締めてよかったよ。
静かに灰になって天に召された、ひいじいありがとう。 -
「こころ」だけが生き残ってしまったミイラなひいじいのお話。
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表紙にひかれて読んだけど、ちょっと期待はずれ。するするっとどんどん先に進んでいって、細かいところがちゃんと描かれていくて、リアルに感じられませんでした。途中で飽きちゃった。
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表紙につられて読んだのですが、内容が単調で、飽きてしまいました…。
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物事が簡単に進み過ぎてしまう感はあったけれど(死後の肉体保存=ミイラ化さえすれば、ある程度の期間この世に精神をとどめ、生きている人間ともコミュニケーション取れる。しかも例外なく)、さっぱりとして楽しめた。生前、絶縁状態で、死後にミイラ化するまで気づかなかった事実を消そうとした息子も、ひいじいの精神がこの世にあると知ると「本当に死ぬまでは殺せない」とミイラと一緒に生活するし、なんだかんだでいい人ばかりが出てくる話だったな。