- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048735308
感想・レビュー・書評
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何かと怖い…。凄い作家さんだと思った。
ソウルケージが割と印象深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感想
独りで生きる。言葉にすればそれだけだがあまりにも辛く重い営み。自分から救いを求めなければ永遠に囚われる。それなら。惨めでも勇気を出す。 -
あんまり気持ちの良い作品ではなかった
ソウルゲージが面白かったかな -
濃紺の世界から淡い水色へ。
その一編一編にグラデーションを強く感じる。
黒から白へ、ではなく。
重いけれどちゃんと希望が用意されているから安心して読めた。 -
短編集5編
どれもが自分の存在を深く感じる,あるいは自分を持て余す状態で鬱的に悩む小編.人間の根源に関わる寂しさのようなものを描いているのだろうか. -
2003年、2004年に書かれた5つの中篇。
表題の作品は、私、藍と妹、茜の双子姉妹の話。
「孤独を感じたことがない、という孤独をどれくらいの人が理解してくれるのだろうか。それこそが底の見えない黒い沼のように暗く恐ろしい深みであることを。」
という書き出しで始まるこの話は、藍がもう一人の自分である茜と、他者である茜との間で、自分の立つ所を見つけ出していく話だと思った。
スポーツ選手としての茜が交通事故でアキレス腱を切ってから、無残に荒れていくことに何も力になれず、彼女の交通事故死で突然の別れを迎えてしまう。
家族は、茜は最初からいなかったことにしようと決める。藍もそれを守って、東京に就職で一人暮らしをはじめるのだが、そのことが、藍の精神を狂わせてしまう。
彼女は自殺しようとするのだが、それを救ったのは、鏡に映った茜の姿だった。
そして、この妹といっしょに自分の側にいてくれる男性とめぐりあうラストは、とても明るく、気持ちがいい。 -
ストーリーの中に入り込みにくい作品だった。
ただ『だらだらとこの坂道・・・』は、話の終盤がカラッとしていて救われた。
『ソウルケージ』も良かった。 -
引きつけられる言葉は沢山あるのにのめり込めなかった。。。等身大の若い子なら魅了されるのだろうか?