幸福日和

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048738040

感想・レビュー・書評

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  • この小説の前に読んだのが「ありふれた魔法」で、また彼の作品で一番好きなのが「夜の果てまで」だったから、勝手に「不倫三部作」と名づけたくなっちゃいます。だから「また不倫の話か」、と思っちゃうところもなくもないのですが、描写がとにかくリアルなので、本の中の登場人物が、作者が創造した世界の住人で、現実には存在しないんだということがちょっと不思議な気がしてしまいます。とはいえ、ヒロインの女性はあまりに男性にとっての理想像でありすぎて、ちょっときれいすぎるお話にも見えてしまいました。そういう意味では、「夜の果てまで」や「ありふれた魔法」ほど、ぎりぎりのところまで追い詰められていない感じは残ります。それでもエンディングの子どもの風景は、力強く、心をうつものがありました。

著者プロフィール

一九五四年、東京生まれ。九〇年『ストリート・チルドレン』で野間文芸新人賞候補、九二年『サウダージ』で三島由紀夫賞候補。『ぴあ』の編集者を経て、九六年より作家専業。二〇〇四年に刊行された『夜の果てまで』は三十万部超のべストセラーとなる。著書に『残りの人生で、今日がいちばん若い日』(祥伝社文庫刊)、『いつの日も泉は湧いている』『蜜と唾』など多数。

「2020年 『焼け跡のハイヒール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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