ふちなしのかがみ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.24
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本棚登録 : 2257
感想 : 391
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739290

感想・レビュー・書評

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  • 怖かった、面白い

  • 怖かった
    まさかのホラー
    非現実的なホラーではないけど、現実と想像の境目が曖昧になっていく感じ、ほんとうにこわい

  • ホラー系の短編集。
    普通に面白かったし、表題の「ふちなしのかがみ」なんかはかなり引き込まれたけど、辻村さんの他の小説に比べるとうーん…
    ただし最後のお話「八月の天変地異」は辻村深月の真骨頂!
    思春期の人間関係のもどかしさの表現はさすがです。その中で不思議な非現実が交わっていく感じがたまらない!
    ラストは切なくて電車の中でうっかり泣きそうになりました笑
    読み終わったあとはなんだかふんわりいい気分でした。
    いいものを読んだって感じ。

  • 辻村さんの作品は、残酷であったり悲しい話が多いのですが、終わり方が救いがあるところが好きです。
    この短編集で救いがあるのは、最後の話だけで少し辛かったです。

  •  思ったより怖くなくて、でもおもしろかった。特に「踊り場の花子」が最高。悪人を追い詰めていく花子さんは痛快。
    「ふちなしのかがみ」は怖かった。何が現実で何が幻想なのか、だんだんわからなくなってくる感じがじわじわと怖い。

  • 辻村深月さんの『ふちなしのかがみ』
    .
    表題を含む5つの短編集。ホラーとまではいかないけれど、背筋がゾクッとするお話も。この季節に出会うべくして出会った本かな。
    .
    本筋とは関係ないけど、アルプスの少女ハイジのオープニングでこいでるブランコのスピードが時速60キロを超えてるとはね。

  • 『踊り場の花子』はとにかく引き込まれてハラハラしながら読んだ。『ブランコをこぐ足』『おとうさん、したいがあるよ』はちょっと意味がわからず…なので詳細を検索したら、うっかり『ふちなしのかがみ』のネタバレを読んでしまってがっかり。ラストの『八月の天変地異』はちょっと王道?

  • 『ブランコをこぐ足』は良かった!『藪の中』を読んでいるような気持ち。だけど、結局のところミリちゃんを一番追い詰めたのって、茜なのかな?
    ふちなしのかがみは「淵なしの鏡」かと思ってたら、「縁なしの鏡」だったのね。

  • ホラーの短編集です。夢か現実か。その境界があいまいな世界に、なんとなく居心地の悪さを感じます。ホラーではありますが、ただ怖がらせるだけではなく、登場人物の細かい心情が表現されていると思います。一番良かったのは「八月の天変地異」。気味が悪いし意味が分からなかったのは「おとうさん、したいがあるよ」でした。

  • 学校の怪談、七不思議、都市伝説。小さい頃、恐怖を感じながらも友達とよく話題にしていたのを思い出した。
    そんな事ある訳ないなんて思いつつもどこかで信じている自分もいて、現実と異次元とのあやふやな世界に浸っていた気がする。
    そんな子供特有のピュアで残酷な世界。眠っていた記憶が引き出されて懐かしさで少し胸が痛くなった。

    踊り場の花子は「あ、これ世にも奇妙な物語で観たのと同じだ」と思ったらこれが原作だったみたい。あの時も引き込まれてテレビ観てたけど、やっぱり良く出来てるな〜と思った。でもホラーが苦手な私にはやっぱり怖い…。結末は分かっているのに心臓がドッキンドッキン。

    ブランコをこぐ足が特に好きだった。この話はいろんな解釈ができて一番謎。登場人物の子供たちは誰かに向かって喋っているんだけど、誰かが不明。亡くなった少女はただの事故死だったのか、それとも見えない何かによるものなのか。
    それに、冒頭とラストに出てくるアルプスの少女ハイジの歌がとても効果的で、なんとも言えない余韻を残す。秀逸です。

    踊り場の花子/ブランコをこぐ足/おとうさん、したいがあるよ/ふちなしのかがみ/八月の天変地異

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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