TROIS トロワ

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048739634

感想・レビュー・書評

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  • 石田衣良×佐藤江梨子×唯川恵による、コラボ恋愛小説。


    “響樹と季理子は長年の恋人同士。だが、響樹は銀座で出会ったエリカと恋に落ちてしまう。嫉妬と野心が渦巻く中、響樹と季理子はエリカをスターダムに押し上げようと企むが…。二人の直木賞作家と人気女優が奇跡のコラボ。それぞれ描く男女三人が、複雑に絡み合い、嫉妬と野心、官能渦巻く恋愛小説。”―帯より。

     遠山響樹―石田衣良が描く男34歳、新進気鋭の作詞家。
     エリカ―佐藤江梨子が描く女24歳、ダイヤの原石のような歌手の卵。
     浅木季理子―唯川恵が描く45歳、エステティシャンにして実業家。


    3人の作家が、3人のキャラクターそれぞれの視点で描く、リレー形式の作品。
    久々にこういう(どういう?)恋愛小説を読みました。読みやすくて2日で読了。

    サトエリが執筆活動してるの、初めて知りました。
    全体的には、石田衣良っぽいかなぁ。

    各章を別々の作家が書きながらストーリーが進んでいく構成は面白かった。『冷静と情熱のあいだ』みたいだけど、3人で1冊の作品だしね。

    可もなく不可もなく。

  • 30代の男と、40代女性、20代女性の三角関係。石田衣良、唯川恵、佐藤江梨子がそれぞれのパートを担当したリレー小説になるのかな。ただ、作品としては失敗だと思う。イジイジ、ウジウジ、ダラダラで退屈。だから、何なんだって感じ。芸能界もセレブも、格好付けばかりで描写はありきたりだし、人物像は浅く、くどい。展開は面白みがない。まぁ、ネットで一時流行したけど、難しいんだよね~、こういう形は。

  • どの立場の人間も、共感できる感情が沢山あった。
    誰も悪くない。
    最後は好き。

  • 面白かったと思う。
    エステサロンを経営している季理子、11歳年下作詞家の響樹、そして新人歌手のエリカ。
    季理子と響樹は出会って8年間固い絆で結ばれていた。しかし、そこにエリカという存在が出てくることで少しずつまわりの環境が変化していく。

    年下の響樹が自分から離れていきエリカの元へ去っていくのではないか、でもそれもしょうがないことかと割り切ろうとする季理子が、とても大人で、でも頭ではわかっているけれど気持ちが、という感じが共感できた。
    エリカも季理子と響樹の関係をわかっていながらも響樹への気持ちを抑えられない。季理子のことはとても尊敬しているし彼女のおかげでデビューできたといっても過言ではない。
    女同士のドロドロとしたものはなく、善のある恋愛ものの作品だった。
    響樹のどちらの女にするか決められない優柔不断さが…
    季理子は初心に帰りパリに修行に行くことを決意、エリカもこのまま響樹に頼ってはいけないと独り立ちする決意をする…
    終わりにあまり納得できなかったが、これもハッピーエンドなのかなとも思った。

  • 面白かった。最後これで良かったのか、もっといい終わり方があったのではないか…と考えてしまった。

    音楽プロデューサーの男性と、エステティシャンの女性が一人の女性をプロデュースして音楽デビューさせるお話。

    3人の作家さんがそれぞれの主人公を書いていて、主人公が変わるたびに違った色を見せてくれて素敵な作品だった。

  • 読み始めて、「このへたくそな作家誰?」と検索したら、なんとタレントの佐藤江梨子!
    実際に業界体験中にしても、いい度胸してるな~

  • 3人のコラボ作品。気鋭の作詞家を取り巻く二人の女達が、嫉妬、野心が渦巻く。3角関係となり、様々な思いが絡みあうエロティックな恋愛小説です

  • 石田衣良って女性だと思っていました。
    佐藤 江梨子は顔を知っていたので、amazonの動画手紙(video letter)で、あ、本物が書いたんだと思いました。

    読み進めていくうちに、
    遠山響樹(hibiki)が石田依良で、
    浅木季理子(kiriko)が唯川恵で、
    エリカ(erika)こと岩田美智子が佐藤 江梨子の執筆の担当であるだけでなく、役割としても与えられたものであることが分かった。

    エリカの名前は絵梨子から来ているのだろうか。

    2人で一人を歌手として抜擢するのと同様、
    佐藤江梨子を作家もどきとして抜擢したのだろう。
    作家だと、こういう扱いをしたら失礼にあたるから。

    そこですべてが分かったような気がした。
    この小説は、字面を追うのではなく、
    背景として流れている、一人の人間を世に出す実験なのだと。

    その実験を、どう展開し、どう回していくか。
    動画手紙で唯川恵の語りが少なかったのがよくわかる。
    そこでも芝居は続いているのだろう。

    背景を読むと、読み物としてのおもしろさが滲み出てくる。

  • 男子 石田衣良
    年上恋人 唯川恵
    新たな年下女性 佐藤江梨子
    が書いたという、3人合作の恋愛小説。

    全体的なトーンが全く一緒で、(まあ、そろえたというところもあるんだろうけど)一人で全部書いたんちゃう??って思える。
    合作なら、もう少し、それぞれの個性があっても楽しかったのに・・・。

    なので、普通に恋愛小説として読むと、まあ、普通ね。

    年上の恋人と、若い女性の間で悩める男。
    女子からすると、ほんっとにイラっとくる話でした。

    舞台が芸能界、高級エステといった、上の世界の話なので、現実感がなさ過ぎたなぁ。

    合作ということで期待したけど、いまいちでした。

  • さとえりの書いた小説読んでみたくなりました。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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