- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048742337
作品紹介・あらすじ
呉の国主・孫策とその腹心の部下・周瑜は幼なじみの親友だった。志半ばにして孫策は斃れ、その遺志をついだ周瑜は赤壁の戦いを経て、やがて自らも病を得てしまう。英雄たちの愛と死を描く感動の歴史群像劇!
感想・レビュー・書評
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キル・ゾーン、銀バラ、四龍島、炎の蜃気楼、龍と魔法使い、そして、かぜ江。
コバルト文庫に夢中になった世代としては、店頭でこのタイトルと作者名を目にしたら、手に取らずにはいられませんでした。
コバルト文庫、今はアオハライドとか君に届けとか、キラキラした少女漫画のノベライズのイメージあるな…こういう歴史モノとかファンタジーモノって、今はどうなんだろうなー。
朝香版三国志との出会いがあったから三国志演義を読んだし、最初に触れた三国志作品が朝香版だったから、今でもずっと揺るぎない呉推しです(笑)。
色々な三国志作品を見る度に、蜀の人気と認知度の高いキャラクタ達に嫉妬したりしますが、こればかりは揺るぎません。呉推しです(笑)。
当時描かれなかった部分を補完してくれる本作。
袁術との決裂。
劉勲との対峙。
大橋・小橋との出会い。
天下二分の計。
そして、共に大望を描き、西へ目を向けていた二人の男達の最期。
十年以上の時を経て、彼等の物語に「了」を付けてくれた朝香先生に、ただただ感謝です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感無量。
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彼らをちゃんと語り終わってくれた作者にただただ感謝。終わったんだ。
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周瑜をメインに置いた孫策との夢物語。
各事件・変を淡々と記載し、周瑜周辺の人々との繋がり、絆を描く。
二人との若くして亡くなっていなかったらと思える内容。
三国志ならぬ二国志が成立したかもしれない。 -
なんだかんだと感無量、という言葉しかない
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本屋で見つけて驚きました。
懐かしくて、つい家にある昔のかぜ江を読み返してしまいました。 -
九年ぶりの、かぜ江シリーズ。
今まで書かれなかった部分を完結編にふさわしいボリュームでたっぷり読ませてくれます。
今までのシリーズ中のシーンが端々に出てきて、とても懐かしくなりました。
孫策、周瑜、呂範、呂蒙…やっぱり、朝香先生の書く呉の面々が大好きだなぁと改めて思います。
「旋風は江を駆ける」に繋がるラストシーンが切なく、美しいです。
大満足な一冊でした。 -
シリーズ本編よりも会話文で話が進行する量が減ったし、だいぶ文章が大人びて落ち着いている。そりゃ16年以上前に比べたら落ち着くわなw。久々に朝香三国志を堪能しました。でも三国志を大雑把にでも知らないと理解がしづらいでしょう。
「群青」は袁術の死から孫策の一番いい時。孫策・周瑜の嫁取りでは、周瑜のプロポーズの言葉は味気ないなあ。あれじゃ私のように鈍感だったらあまりに都合あわせで事務的で解らないぞ。「華焔」は呉が主役とはいえ、清々しいほど蜀の関与が無視された赤壁の戦い。「望西」孫策亡き後の周瑜の話。