侵略教師星人ユーマ (メディアワークス文庫 す 2-1)
- アスキー・メディアワークス (2012年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048865418
作品紹介・あらすじ
どこにでもありそうなのどかな港町。唯一よそと違うのは、この町の海が宇宙人に占拠されていることだった。ある朝、宇宙船に向かって怒鳴り散らす青年を舞依は見かける。自らが真の侵略者であると意味不明なことを説く青年を見て、登校前の高揚した気分が萎える舞依だった。舞依の災難は終わらない。なんと新しい担任が、あの青年、ユーマだったのだ。言動は変だが、どこか筋が通っているユーマはいつの間にか生徒達の人気者に。だが、彼にはとんでもない秘密があり!?第18回電撃小説大賞"メディアワークス文庫賞"受賞作。
感想・レビュー・書評
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「地球資源を採掘に来た」と、地球に宇宙船が居座っている世界。人々は、嫌悪感を持って接しているが、圧倒的科学カを前に、どうすることも出来ないでいた。
舞依も、幼い頃に死んだ母の、死の原因の一つとして宇宙船(宇宙人)を嫌っていた。
そんなある日、学校に自称宇宙人のユーマが、教師としてやって来る。しかも、舞依とは家も隣どうし。宇宙人嫌いの舞依の学園生活はどうなるのか・・・。
突飛な設定だったので、世界感に入っていき幸いかと思ったのですか、割とすんなり入っていけました。ユーマや弟、ソーマの行動も読んでいて楽しいです。
多少読み幸い所もありましたが、そんな事が気にならない位、楽しめました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
視点がコロコロ変わるのもあってとても読みにくかった。文章全体的にも荒削り感が・・・
内容は熱血教師+SF要素、とりわけウルトラマン要素がたっぷり入っていて、この方面が好きな人は楽しめるはず。
キャラも魅力的で映像化するとすごい面白そう。
ただ読みにくさがストーリーの面白さを消してしまってる。もったいない。 -
意外と面白かった。元の姿がいまいち想像できない。
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著作者名が登場する教師の名前という、少し変わった小説。宇宙人が高校生、高校の教師になり、現地の人たちと関わっていくというお話。
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既に侵略されている。というところからスタート。ユーマの地球ラブ具合が半端ない。
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「ウルトラマン80」を今風に作ったらこんな感じだろうか。
高校二年の新学期、桜井舞依は十年前から茜陽町に居座っている宇宙船を憎々しげに見ていると、自称・真の侵略者を名乗る外国人風の男が宇宙船に向かって怒鳴っていた。イタ過ぎるその男は新たに舞依のクラス担任を勤める教師(国語担当)だった。宇宙人を自称する担任と過去にあった事件から宇宙人を憎んでいる舞依は相性最悪。しかしユーマの授業は分かりやすく、指導も筋が通っていて生徒達からの支持を集めていく。そしてユーマが舞依の抱える感情の正体を理解させた時、二人の心は一つになる!
視点が変わりまくるのに困惑もしたけど、ライトノベルはこれでいいんですかね。
話はとても面白かった。
宇宙人アレルギーの桜井舞依とぶっきらぼうだが筋は通っているユーマの二人を主人公として、生徒と教師と宇宙人の物語として軸がブレないようにしているのが好印象。
それでいて兄とは正反対に優しい美少年(ユーマも美青年ではあるが)、家ではだらしない完璧超人の茉莉と幼さと主婦性を兼ね備えた麻美という舞依の姉と妹、噂好きでクォーターのアンナ、ユーマを慕うお嬢様の百合香、掃除をサボるのに命を賭ける暑苦しい幼馴染みの小太郎といったメンツが華を添えたりラブコメしたり、読んでいて飽きない。ユーマが無双するクライマックスもかっこよくて爽快。隠れた傑作だと思う。-
いかなる理由があろうと廊下を走るなという指導と後半で廊下を走るユーマ……これくらいは目を瞑るべきですかな。いかなる理由があろうと廊下を走るなという指導と後半で廊下を走るユーマ……これくらいは目を瞑るべきですかな。2013/07/11
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文章自体は上手いとはいえない。基本的には3人称視点で書いているが、多くのキャラクターの1人称視点の文をその中に混ぜているので、これは誰の思いなのか、これは誰の行動なのかと混乱しやすい。しかしキャラが良く、勢いがあるのでそれほど苦にならず、スラスラ読めた。
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正直、タイトルがつまらなそうだったので、期待していませんでしたが、すごく面白く、最後まで一気に読みました。
モヤモヤした終わり方で余韻を残すような小説が多い中、最後もすっきりしていて私好みでした。 -
自分の意志を堂々と貫ける人はかっこいいと思う。
自分の目的に向かって、行動できる人には憧れる。
信念を持って物事に取り組んでいる人は応援したくなる。
例えその目的が、地球侵略だとしても。