GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (6)上 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 373
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (712ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048916233

作品紹介・あらすじ

歴史再現の名のもと巴里の水攻めを敢行しようとする羽柴勢。それに対し六護式仏蘭西は旗艦・狩猟館率いる大艦隊を北条と合流させ、関東の地で毛利の備中高松城戦と北条の小田原征伐という二つの歴史再現を同時に行うという奇策に打って出た。K.P.A.Italiaに代わり事実上の聖連代表となったM.H.R.R./羽柴と、欧州覇王・六護式仏蘭西/毛利-二大勢力の争いの行方は?その一方で、トーリ達武蔵勢は"移動教室"最終日に行う毛利と北条との戦前会議のため、自分達の方針などを確認していく-。戦国学園ファンタジー、第六話開幕。

感想・レビュー・書評

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  • P.A.Oda勢との戦いをつづける六護式仏蘭西は、毛利・輝元を関東に向かわせ、備中高松城戦と、武蔵による小田原征伐という二つの戦いの歴史再現を同時におこなうと告げます。

    前半は、一足先に武蔵にやってきた人狼女王が、トーリをめぐるネイトたちのいつものやりとりに参加することで、トーリを中心としてホライゾン、ネイト、浅間の関係の深まりがえがかれています。また、北条家を出ることになったノリキも、氏直と相対することにそなえて、新しい力を得るために諏訪へと向かいます。さらにP.A.Oda勢の滝川・一益と真田勢が、これからの歴史再現を見据えながら駆け引きをおこない、今後の展開の布石が打たれています。

    後半では、正純が毛利・輝元、北条・氏直と会談をおこなうことになり、両陣営の協力をとりつけようと努めます。

    第5巻は上下二冊にわたってあまり本編ストーリーが動かなかったのですが、今回も大きな動きは見られず、焦れったく感じてしまいましたが、次巻からはようやくストーリーが動き出しそうなので期待しています。

  • 前回真田でヒャッハーした反動か、割合大人しめ。
    でも上巻と言うことで、色々と伏線というか助走というか、この先に向けての貯めが感じられて続きへの期待が高まる。
    ネイトママンの助言?もあって浅間とミトが自分の位置を決めつつある。
    六護式仏蘭西・北条との交渉から協同の流れがいい感じで。

    それにしても輝元いい女ですよ。

  • 下巻が出たので読み始め。トラップがあるので電車の中で読むにはきついがな。厚いし。

    で、仕込み回、かね。主人公勢の周囲や敵勢力やらが「これから」にさいしていろいろとうごめく回。地味といえば地味。

    削れるかなー、と思わなくもない部分もあるけど、まあ、それがあってこその境ホラともいえるので、厚くなるのもむべなるかな。
    無駄話しすぎだ、お前ら。

  • 上巻なだけに助走や仕込みなんですが、相変わらず盛り沢山。輝元は言動が好戦的と見せかけて、相方がいろいろとアレだからなのか(笑)、思った以上に思慮深く未来を見据えてるんだなと。一国の主と同等ともなるとそうなるか。一気に正純が大好きな流れかと思えばそうでなかったりして読んでて面白かったです。私的ハイライトはトーリ周りの女衆の話ですかね。ママンの一言でテンパる浅間が可愛いこと可愛いこと。ラブしちゃってますわー。さて続き続き。

  •  なかなかじっくり読む機会が少なく時間がかかりましたがやっと読了。自分が相手の間合いの中にいる理由とその正当性を確認すること。そしてそれを確かめるための共通の秘密の構築。関係を保たせる要が書かれた6巻上。

     共通の秘密。今回は神代の時代とされる戦国時代の情報伝達の遅さを絡めた描写が多くありました。情報の遅れが命取りとなる戦国時代において共通の秘密というのは互いに崩壊を招かない為の手段とされていました。これは現代の日本の人間関係においても有効というかその関係を長く保たせる秘訣にもなるのではないかという今回印象を受けました。共通の秘密があるからこそ踏み込んでいい部分は出てくるし、また外の相手に対して踏み込ませないこともできる。今回のこの戦国時代の間合いの取り方を絡めた人間関係の構築の仕方はとても境ホラらしさを感じました。

     しかし、その共通の秘密もいつか明かされ、秘密ではなくなるときもあるもので、そこらへんノリキと氏直で回収するのかな。戦いのための前準備が出揃いいざ合戦へ!。ウォーモンガーは止まらないっ!!!

  • 輝元カッコいい。地味に仏蘭西夫婦が好きなんですが、中々出てこないのがなー。
    続きが楽しみすぎる。

  • 毛利高松城戦と北条小田原征伐を控えたそれぞれの立場位置確認と交渉メイン回。このシリーズでは交渉戦が一番好き。戦争大好き正純と輝元との熱い議論が読んでいて面白かった。もう正純の交渉は戦争の前フリみたいなもの。それはさておき、ODA勢のチート感が薄れていっている気がする。勿論、これから失う側になり、それを前提とした歴史に対応していかなければならないのだけれど、最初に柴田や佐々が出て来たころより大分勢いがなくなってきた。ともあれ、次は正純渇望の戦争、ノリキ回、相対戦だ。

  • ホライゾンはいつものことだけど、説明なげーーーと思った。この巻は、つなぎな感じがした。中?下?巻に期待。

  • 登録するの忘れてた。
    Ⅴの時にも言われてたけど、やっぱりⅥと合わせての話だったんだろうなあ。ここで後半戦入った気がしました。輝元嫁かわいい。エクシヴが身悶えてるところとかなんかこう なあ!(笑)
    アポルオンもそのままだとこんなかんじだったのかなあ。成実さんとウッキーといい、なんか幸せになれよなあ! って二人が幸せそうだとたまらなくなる。ううう!

    そしてやっとノリキのターン来ましたね!! 5巻でターンが来ると思っていた時期もありました。判っているなら言わなくていい、で進んでるからこれは燃える展開くるだろうなあ……って今からざわざわします。

    トーリ周りはなんというか……あの布陣で確定なんすかねえ。
    ミトママンといい、動いてきた気はするけど、まだ上巻だしなあというか。
    しかしここで来月中巻出ないとか!! ってなりました。刊行ペースは相変わらず早いし(きみあさを考えると異常だし……)(笑)何年も待つよりマシなんですけども、ギチギチする!

  • 0193

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著者プロフィール

第3回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作『パンツァーポリス1935』にて作家デビュー。代表作は『風水街都 香港』『機甲都市 伯林』を始めとする「都市シリーズ」や『終わりのクロニクル』シリーズ、『境界線上のホライゾン』シリーズなど。

「2022年 『EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の超能力学園OO〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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