鴨川貴族邸宅の茶飯事 (3) 亡き花嫁に捧ぐ、送り火の誓い (メディアワークス文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 109
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048919913

作品紹介・あらすじ

貴船の七夕飾りに、祇園の山鉾-夏の京都を彩る風物詩にも劣らずあでやかなのは、かの貴族邸宅における執事たちの恋模様です。その中でも派手に華々しい恋が、太陽の伯爵こと海宮晴のそれです。ですが、今回ばかりは勝手が違うよう。彼がこれほど手を焼き、逆に振り回されることなど前代未聞。そんなお嬢様がおいでになりました。新米執事の拳正とお嬢様の衣麻も興味津々のようでして。二人でこっそり様子を見ることもあるとか。果たして、夏のアバンチュールの結末は?

感想・レビュー・書評

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  • 第三弾。
    表紙は秋の執事、朱雀院 瑪瑙で、話は夏の執事、海宮晴にフォーカスされている。

    奥さんを癌で亡くした晴は、亡くなる前に妻が残した、命日には15分でいいから思い出して欲しいという言葉と、浮気されていたという証拠で、本当に妻は自分の事を愛していたのだろうかと、自信が持てずにいた。

    そこに現れたのは男性を取っ替え引っ替えしつつ晴に近づいてくる女性、有栖。
    彼女は今まで晴が担当したどの女性よりも違っていて、そんな彼女に対して戸惑う晴に、冬の執事は、晴が彼女とのやり取りを終わらせないようするために有栖をシンデレラコンプレックスと見なそうとしている、と告げる。

    実は有栖は晴の奥さんの妹で、亡くなる直前に晴が新しい恋を出きるようにと、浮気の証拠をでっち上げて、その後に晴が自暴自棄になっていないか見守るように頼まれていたという。
    まだ、奥さんを忘れられないという晴に、そんな晴を好きになったという有栖。これからスタートしていくか!?というところで終わり。

    読んでいて、国家執事の規約がわからなくなり始める。
    冬の執事の真は好きな女性に別れを告げてしまった。遠矢は彼女のコンプレックスを克服したら彼女を振る覚悟をしたのに、晴は未来があるのか?執事を辞めることで恋は解禁されるのか?

    国家執事も拗らせた人間ばかり。シンデレラコンプレックスに焦点を当てているようで、実は執事のコンプレックスがメインになっている。
    衣麻と拳正もお互いに勘違いしながら順調に距離が縮まってきている。拳正のとんちんかんな行動でたまに台無しになるが、もう衣麻はドキドキを隠せていない気がする(笑)

  • 読んでしまいました。

  • 表紙が朱雀院瑪瑙だったから、彼の話かと思いきや、海宮晴のお話でした。

    拳正と衣麻は相変わらずテンポが合っているのか、いや、いないな。
    宵山デートや貴船神社デートは夏らしく、ちょっと行ってみたいなという気分になった。
    本編がどこに繋がっていくのかはまだわからないけど、
    海宮回はターン終了?

    紅和お嬢様と拳正のデートの噛み合わなさがおもろかった。

  • 20140531

  • 第3段です。
    今日もしつじたちはシンデレラコンプレックスの治療のために奔走しています。
    そんななか、夏のあの人が。
    ちょっと素敵なお話でした。

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著者プロフィール

福井県出身。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫にてデビュー。『マリシャスクレーム』『鴨川貴族邸宅の茶飯事』『舞妓さんと怪盗大旦那』など著作多数。小学校入学までを石川県金沢市で過ごす。東京に出て作家デビュー後、とある事情から京都に移り住む。現在は長野在住。

「2017年 『装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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