神様の御用人6 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048923347

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計100万部突破!
神様と人の子の心温まる「絆」の物語。

何やら思惑のありそうな孝太郎に連れられて、上京した良彦と黄金。初めての東京に思わず浮かれる彼らの前に現れたのは、大手町の有名すぎるあの怨霊だった!
そこから事態は思わぬ方へと転がり、図らずも巻き添えを食らったとある人物の正体とは……? そして、黄金は結局ファミレス推し!?            
一方、九州へと呼ばれてみれば、飛鳥時代と現代を結ぶ三女神の過去を紐解くことに。人知れず残された一人の巫女の想いが、千年以上の時を経て鮮やかに浮かび上がる!
累計100万部突破の大人気シリーズ、第6巻!

感想・レビュー・書評

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  • 穂乃花ちゃんのお兄さんの話は、どれだけお兄さんが穂乃花ちゃんを大事に思っているかが分かるし、泣ける・・・(。´Д⊂)

  •  25歳フリーター,萩原良彦(はぎわらよしひこ)。神様の御用人として,金欠ながらあちこちを飛び回っている。
     お目付け役の黄金(こがね)。御用人ではあるが,まだまだ頼りない良彦に,知識を授けているありがたい相棒。が,甘いものになるところっと態度がかわります。

     御用神は平将門(たいらのまさかど),建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ),田心姫命(たごりひめのかみ)。

     孝太郎についてくるかたちで東京に来たけれど,その孝太郎は大学の同窓会に行ってしまった。
     土地勘もなく,黄金が望む和スイーツの店も開店前で手持ち無沙汰にしていたとき,偶然ある男性に会う。その人には,怨霊として恐れられている平将門が,それも落ち武者の姿で取り憑いていたのだった……。

       ☆

     読んでいくうちに,あっ,そういうことなのねーと明らかになっていくところもあるので,あまり書きませんが,神様がみんな個性的。神々しい部分と,こんな人いるよねっていう神様ながら人間臭いところもたくさんあります。
     作品全体を通して,人の子が,心から神様への畏敬の念をもち,目に見えない神々と心を通わせることができたら……という願いのようなものを感じます。

  • この話を読んで宗像大社に行きたくなった!
    交通安全のお守りをもらいに行く場所じゃなかったのね笑

  • シリーズ第6弾。今回も様々な神様の御用を解決していきます。楽しめます^_^ オススメ!

  • ★ネタバレありです★

    今回は、平将門、建御雷之男神、宗像三女神の御用人となる良彦。京都を離れて、関東、九州への遠征です。
    将門と建御雷之男神&経津主神のお話で登場した怜司さん、知的な眼鏡サラリーマンと思いきや、妹のこととなると豹変するところが、何ともカワイイ。今後も時々登場してほしい思います。
    宗像三女神のお話は、他の2話と比べて、しっとりした雰囲気でした。ラストの展開から、ひょっとして、綾子さんはサナの生まれ変わりかな?とも思いました。

    毎回、お話の舞台となった神社に行ってみたくなります。
    次巻も楽しみです。

  • 感想
    最初の二話が穂乃香とその兄に関することで、三話目もそれ関連の話かな、良彦と何か進展があるかと期待したが、全然関係ない話でちょっと肩透かしを喰らった。

    三話は、それで次に繋がりそうな雰囲気で終わったので次巻に期待したい。

    あらすじ
    藤原秀郷の子孫に復讐したい平将門の手助け、その子孫が実は穂乃香の兄の吉田怜司であった。声が出なくなった建御雷之男神の世話役を探す御用、これは穂乃香と怜司の仲を取り持つものだった。

    最後は突然、宗像三女神の話、自分たちを世話した巫女を探して欲しいという依頼。古事記の正確な記述を基に巫女が編纂に関わったことが証明になるとした。

  • 今回も「おー知ってる!」というような神様がチラホラ。
    上京したらまさかの存在がいて、そこには大変ビックリしました。
    今後、良彦の恋の行方?にも影響がありそうです!
    今回はいつもより黄金が甘味をむしゃむしゃ食べている場面が少なかったような気がします。
    良彦が1人でも頑張れている証拠なのでしょうか。
    ラストにこれまた「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」という神様がチラッと出てきたのですが、次巻に登場するのか楽しみです!

  • 一柱目の平将門のお話は、いつもの古事記や日本書紀の神様とは雰囲気が違い新鮮に感じました。神様と言っても祟りを鎮めるために祀られている歴史上の人物もいることを再認識。
    宗像三女神の話はファンタジーだけど「本当にそうだったかも・・・」と思えました。
    それから、伏線を回収して登場の怜司さんのキャラも好きです。

  • シリーズ6作目。
    平将門の登場にも驚いたけど、それよりも穂乃香に兄がいた!それもビックリするほど鈍感な。あれだけの霊体験を偶然で片付け、しかもすべて回避。怜司のキャラ、すごいなぁ。これからもシスコン兄は登場するのだろうか。
    宗像三女神の話は、良かった。サナとの絆に涙うるうる。
    ちょっと切なかったけど、良い話でした。

    今まで「古事記」「日本書紀」って社会科の授業で聞いたくらいで、手にしたこともなかったけど、機会があれば読んでみたいなと思った。
    今回も、安定の面白さ。今後も楽しみ!!

  • 楽しかった

  • スサノオは何がしたいのか

  • 穂乃香ちゃんとお兄さんの話も建御雷之男神も将門も勿論見どころなのだけれど、今回は宗像三女神を推したい。
    歴史って、大事を成した有名な人でさえ、「○○を建立」とか「××を締結」とか、そんな事しか語られていない。
    まして「その他大勢」なんて、なおさら。
    だけど、「その歴史的事実が、何故後世まで残されているのか」「史実と異なる物語が、なぜ生まれたのか」ということを紐解いていくと、そこには「語り手」である「その他大勢」がいる。
    そのことを、三女神が、思い出させてくれる。

  • このシリーズは安定して面白いな~!

    それにしてもまさかの平将門登場には驚いた。
    しかも、普段の落武者姿と神社での姿のギャップに笑ってしまった。
    怜司の鈍さにはびっくり。
    穂乃香ちゃんがいるからかなやっぱ?
    無自覚にコンプレックス抱いているのかなぁ。
    そこの深層心理、いつか描かれるといいな。
    あれだけ凄い妹いると、やっぱ自分に見える訳が無いと思っちゃうのかな。
    その思いこみ具合には驚いたし、笑ったけど(笑)
    ほんと奇跡的なまでにこれまでの霊体験を偶然で片付け、回避していたの凄いわ。
    取り憑いてた将門がげっそりするのも分かるわ。
    それにあのドギツイ性格だしな。

    からの穂乃香ちゃん家の神社の守護神がついに御用で出てきた。建御雷と経津主。
    この2人の主従関係良いな~。
    経津主は女としての人生よりも建御雷の剣でいることの方が大切だったんだよな。
    建御雷は不器用過ぎる。
    でも、声が出なくなりつつあるから仕方のないことか。
    この2人のおかげで、穂乃香ちゃんと怜司の関係も良好なものに戻って良かった。
    どうなることかと思ったわ。
    怜司の頑なな態度はほんと不安になったから。
    穂乃香ちゃんのためを思って東京で就職して、接触も控えて、嫌われようとしてたのって、怜司も本当に不器用。
    良好になったは良いけど、間取り持ったとは言え、良彦はこれから目の敵にされるだろうな(笑)
    怜司のシスコンぶりは危ないから…。

    市杵嶋、田心、瑞津の三姉妹と宗像三女神と島の巫女だったサナの関係には切なくなったわ。
    姉妹のように仲が良かったのにな。
    特にサナと市杵嶋は仲が良かっただけに、サナのことを嫁に行かせるのは本当に辛かっただろうなぁ。
    その後も、サナの帰りを一番に迎えるために瑞津と場所を入れ変わるとか神様にしては健気過ぎてもう泣きそうになった。
    サナが幸せに長屋王のもとで暮らしてて良かったな。
    宗像三女神の記録を残すために尽力してたのも分かって良かった。

    最後はスサノオがついに出てきて不穏な感じで終わったな。
    良彦を見極めるって何するんだろうか。
    良彦大丈夫かな~、次はこのシリーズの山場かな?

  • 【神様にだって後悔はある! 良彦と黄金、初めての東京!】

     何やら思惑のありそうな孝太郎に連れられて、上京した良彦と黄金。初めての東京に思わず浮かれる彼らの前に現れたのは、大手町の有名すぎるあの怨霊(ひと)だった!
     そこから事態は思わぬ方へと転がり、図らずも巻き添えを食らったとある人物の正体とは……? そして、黄金は結局ファミレス推し!?
     一方、九州へと呼ばれてみれば、飛鳥時代と現代を結ぶ三女神の過去を紐解くことに。人知れず残された一人の巫女の想いが、千年以上の時を経て鮮やかに浮かび上がる!

  • 古事記や日本書紀を書いた人、伝えてきた人、読んできた人、今まで何年も受けてがれて今に至るのは本当に凄いこと。そして素晴らしいこと。
    2017年に世界遺産になる前に、書かれていたこの物語。
    福岡に行ったら宗像大社に行かなくては。

  • 孝太郎が現実主義者だということは当初より描かれていたが、今回それをはるかに上回る上に天然とシスコンが加味された怜司が登場。
    今後の展開も含め、楽しみ。

  • いつも通り幸せな読書時間を過ごすことができました。数年前に春日大社に行く前に読みたかったです。今回は怜司に絡む笑いも多くて、そこも良かったです。

  • 将門と桔梗、建御雷之男神と経津主神、宗像三女神。穂乃香と怜司の拗れてしまった兄妹関係が改善したのは良かったけど、怜司の良彦への敵視が凄い。高校生の妹に近づくフリーターというのは怪しい匂いプンプンだけど、穂乃香は慕ってるしね。良彦はフリーターから正社員にならないのかな。御用人の仕事を思うとフリーターがいいのはわかるけど本人も悩んでるみたいだし、自己犠牲当たり前!てのもね。

  • 今回は孝太郎に誘われ東京にやってきた良彦。
    だけど、これも結局御用がらみで依頼人は人間から神になった平将門!
    平将門、粗暴な田舎侍ってイメージがあったけど、よく考えれば彼には侍側の代表としても意見もあったんだよね。
    それにしても、この御用がらみで出会った穂乃果の兄は、本当に鈍感なだけだったのかな。彼に目をかけていた他の神様が、守っていたんじゃないかな。

  • 最強のライバル現るってことで、穂乃香と良彦の関係も楽しみつつ、今回も色々な神社に行ってます。
    福岡で行ってみたいとこ、増えました。沖ノ島のこと、世界遺産くらいしか知らなかったけど、興味わきました。
    ついに、次号でスサノオ登場っぽい。どんなキャラになるのか楽しみです。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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