- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048934138
作品紹介・あらすじ
ブラック企業から逃げ出したOL・萩原優奈が父親の薦めにより再就職した先は……なんと「顔が見えない」のをいいことに、ヘンな妖怪たちが働く電話受付会社だった!
雪女や天狗、カッパやらがヘッドセットを装着して電話応対……そんな光景が広がる「九十九コールセンター」。センター長の妖狐・稲野さん(ちょっと格好いい)曰くここは優奈の父が創った会社で、ぜひ次期社長になってほしいということで……って、ええっ!? 突然飛び出した社長話、どうするどうなる!?
感想・レビュー・書評
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いわゆるライトノベル。
ブラック企業を退職した萩原優奈は、父のコネでとあるコールセンターに面接に。そこは妖しのみが働く会社だった…って始まり。
ちょっとしたピンチ(ライバル会社の意地悪担当とか、反抗的な古参妖怪とか、経営難とか)がありつつ、華麗に解決。だろうなって感じで話は進む。もちろん最後は良かった良かったで終わる。
中学生時代に読んだらきっとハマったと思うけどおばちゃんには遅すぎた。
最後は流し読み。残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コールセンターの仕事は大変だろうなぁ…。高尾が苦手すぎて読むのがしんどかった。
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お仕事主人公が無理難題を解決する水沢さんの作品の中で、ニートな主人公が就職する所から始まるこの話。
あやかし会社とあるように人間では無いものの働く会社に就職して働く女の子の物語。
ファンタジーの中に今まででてきた企業がチラリしたり、トークスクリプトのような現実バリバリの単語が並び、不思議な世界観。
初めはバケモノだ、と言っていた主人公も段々とあやかし達と理解を深めていく中で、どこかジブリの平成狸合戦ぽんぽこを思い出すような不思議な感覚に包まれる。
限りなく人間に近いバケモノと、女の子の社長ごっこといったようで、次々出てくる無理難題をクリアしていくかと思えば、やっぱり荷が重い部分もあり、挫けそうになる。
それを熱意だけで解決するような熱血系でもなく、ずば抜けたセンスがある訳でもない女の子がなんとか解決していく話が、ほっこりする物語です。 -
ライトなお仕事小説に持ち味のある作者の、なぜかあやかし達の会社を舞台にした物語。
その会社で働きだした人間の女性が主人公なんだけど、お仕事ものらしく、仕事のピンチを知恵とアイデアで改善していく様子は、さすがに手慣れたもの。
やっぱり作者の物語はこういう系統が楽しいね。
とはいえ、ラスト近くまで別に普通の会社の物語でも、全然いいんじゃないという展開だった。
さすがにラストはあやかしならではの一発逆転があって納得。
楽しかった。
それにしても、あやかしたちの生活も、現代では世知辛いんだねえ(笑) -
優奈が仕事を頑張る一生懸命な所は良かったです。
恋愛要素はあるんだか無いんだかというくらい。今一歩物足りない感じがあるので、恋愛要素がもうちょっとあると楽しかった気もします。