佐々木探偵事務所には、猫又の斑さんがいる。 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 76
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048935272

作品紹介・あらすじ

吾輩は「猫又」である。名前はまだ無い……わけではない。拾ってくれた主人、探偵事務所の所長・佐々木鏡介からもらった大切な名がある。
表の顔は飼い猫、裏の顔は物の怪を見張るエリート猫又「観怪(みけ)」。それが吾輩の正体なわけだが、こっそり人の姿に化け「旧鼠(きゅうそ)」ココノと共に主人が引き受けた依頼を解決したくなってしまうのだ……。何故かはさっぱりわからぬが。
――これは、猫又「斑(まだら)さん」が探偵業を手伝い、不器用で優しすぎる主人を幸せにする、恩返しのための物語である。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画を小説にしたような文章に感じました。中学生のときだったらもっとハマったかもしれませんがココノのキャラが苦手でしたf^_^;
    最初に想像してた物語とは違って、出てくる登場人物がほとんど物の怪って…うーん…でした。
    ストーリーもちょっとありきたりのような。イマイチ楽しめませんでした、残念。

  • ものすごいお人よしな主人に拾われた猫又。
    恩返しをするために、同居鼠の共に、主人の手伝いを。

    4話の短編集ですが、鼠と猫という天敵コンビは
    ものすごく漫才を繰り広げていますw
    双方少々年代があれなせいかのか、若干ずれていたり
    違う方向に思考してみたり。

    すべて、優しい感じで終了していますが
    相手が納得してしまえば、これもまた大丈夫?
    優しい世界ではありますが、こんな状態が続くと
    物語としては、物足りない気がします。

  • 「雨の日の贈り物。」
    一人と一匹の出会い。
    野良猫にとって雨など慣れているのかもしれないが、ふと目にした時傘を傾けられる人間になりたいな。
    当たり前のようにそうした行動をとったであろう彼の想いが、その瞬間一匹に油断を誘ったのかもしれないな。

    「とある家族の、とある嘘。」
    偽りの中で生まれた疑念。
    何が正解かは分からないが、ただこの場合は彼の答えが一番現状を維持しながらもこれからを過ごせる案だったと思う。
    本当の話をしてしまえば、彼の言う通り家族として暮らしてきた全てが破綻しかねないからな…。

    「春の日の恩返し。」
    春を探して見つけたのは。
    彼はとてつもない後悔を胸に死を迎えたからこそ、怪異として生まれ変わったのだろうが中々前に進めなかったろうな。
    何故こうも彼が簡単に依頼のキーマンを見つけれるのか気になるが、長年猫又をやっていたからというのもあるのだろうか。

    「とある猫又の、とある日常。」
    遠足のワンシーン。
    探偵業以外の時も共にいるのにここまで気付かれずいる二人が凄いのか、それとも彼が鈍いのかどっちもどっちだな。
    怪異を知っている者と、人間しか知らない者との探偵業というのは今後の活躍が楽しみだな。

  • 文章が読みにくい。ストーリーもそれが影響するのかもっさりと重い感じ。
    事件の周りに物の怪ばかりなのもご都合主義すぎるかなぁ。

  • 漱石以来伝統の「吾輩」と名乗る猫と鼠の妖が家主の探偵の手伝いをして依頼を解決する話。

    手伝いというか、ほとんど彼らが解決してしまっていて、佐々木さんの見せ場ないな。
    もうちょっと探偵さんの見せ場があるかと思ってたよ。
    でもまあ問題の相手がやっぱり妖なんで仕方ないかな。
    というかこれ世の中に妖多すぎでしょう(笑)

    二つの依頼エピソードが入っているけど、どちらのお話も物語的にはよく出来ていて読みごたえはあった。
    ただ個人的にはもう一つ引き込まれなかったかな。
    うーん、なんだろう、何かが足らない気がするなあ。
    猫又さんの性格が割と淡々としているからだろうか?
    それとも会話の楽しさが足らないのだろうか?
    とりあえず、作者には一度思いっきり楽しいお話を書いてみてほしい。

  • 【笑う猫には、“福”来たる! ほろりあったか、泣ける人情物語。】

     吾輩は「猫又」である。名前はまだ無い……わけではない。拾ってくれた主人、探偵事務所の所長・佐々木鏡介からもらった大切な名がある。
     表の顔は飼い猫、裏の顔は物の怪を見張るエリート猫又「観怪(みけ)」。それが吾輩の正体なわけだが、こっそり人の姿に化け「旧鼠(きゅうそ)」ココノと共に主人が引き受けた依頼を解決したくなってしまうのだ……。何故かはさっぱりわからぬが。
     ――これは、猫又「斑(まだら)さん」が探偵業を手伝い、不器用で優しすぎる主人を幸せにする、恩返しのための物語である。

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著者プロフィール

奈良県在住。第22回電撃小説大賞への応募を経て、『廻る素敵な隣人。』にてメディアワークス文庫よりデビュー。親近感のある物語と文体を得意とする。

「2020年 『女子高生同士がまた恋に落ちるかもしれない話。2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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