ソフト (BOOK PLUS)

著者 : ルパート・トムソン 雨海弘美

• KADOKAWA (2000年4月1日発売)

感想・レビュー・書評

[イケバさんの感想 · 2007年6月17日]

そこで終わるなよー！！<br><br><br>
適当なとこで話の流れを断ち切って、読者に生じる読後感に丸投げする作品はあまり好まない…それがなきゃ面白い話だった。

[nice booksさんの感想 · 2007年5月6日]

三人の人間の人生が交差する形態の作品。
キーワードはソフトドリンク「Kwench!」
この、ソフトドリンク「Kwench!」の大ブレイクによってストーリーが展開していく。

ストーリーがかなり凝られているので、先の展開が早く知りたくなる作品。

[7Aさんの感想 · 2004年10月7日]

オレンジ色のソフトドリンク"Kwench!"が、発売と同時に大ブレイク!店はオレンジ髪の熱狂的ファンで大盛況、メーカーもウハウハ。大成功の秘密はなんといっても脳に直接作用する"サブリミナル"を使ったマーケティング戦略!えっ、でもそれってかなりヤバくない?…案の定、マスコミは動き出すし、死人まで出ちゃったりなんかして、発案者のジミー君はもう心臓バクバク。オレの将来どうなるの?ってそうゆう問題か!?80年代終盤のロンドンを舞台に描くスタイリッシュ・ノヴェルの大傑作。（中帯より引用）
・・・・・・・・・・・・・で、「俺」の将来どうなるの？となっていくつもりが、話はここでおしまい。はっきりいって粗筋だけで完結しちゃってます。肩すかしくらわされた気分。ただ、表紙や粗筋からとれる軽さは無かったな。どちらかといえば暗く落ち着いてとれる文章表現で、ディテールにまですごく気を使って書かれていたように思います。もうちょっと頑張ってくれれば良かったな。ブックプラスの本はよく映画化されていて（最近ではドッグヴィルとかクジラの島の少女など）訳者の《映画化するならこのキャスティング》というハリウッドスター達を思い浮かべながら読むとまた違っていいかもしれないですね。