明日の自信になる教養1 池上 彰 責任編集 ニュースがわかる国境学 (明日の自信になる教養 1)

著者 :
制作 : 池上 彰 
  • KADOKAWA
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048976695

感想・レビュー・書評

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  • 大学生、いや高校生でも
    内容的によく知ってるし、簡単すぎると
    思う内容かもしれません。
    が、

    いい歳してあまりに無関心に生きてきたので
    聞いたことある程度、またはわかったふりのこと
    あらたに勉強ってほど
    熱心になるのも気力が湧かないなーと思ってた分野

    世界や難しい歴史や社会情勢など
    直接関係ないとついつい思ってしまう
    ニュースでも聞き飛ばしてしまう
    で、わたしに今どう関係してくるのか?
    そこだけ知りたがってしまう

    そんなわたしにとっては、とてもわかりやすく
    歴史の勉強は嫌でも
    今に至る経緯、そして、今も残る爪痕
    そして、これからのこと
    それを、人が生きていた、生きているということを通して
    感じ取れる本だと思います。

    最後に著者も書かれていましたが、
    分断から共生へ
    争いから平和へ
    そして池上彰さんのまとめの言葉
    国境には、歴史の積み重ねがあり
    人々の暮らしがあり、人々の悲嘆が存在する
    人々の思いに心を寄せることができるか
    それこそが明日の教養になるのだと
    まさに、その一端の垣間見れる本だとおもいます。

    地政学、歴史など、勉強ととらえると
    避けてしまいたくなる

    けれど、この本をきっかけとして
    小説でもいい
    簡単な文章でもいい
    わたしなりに、心を寄せられる方法で
    これからも苦手意識もたず
    知っていきたいと思いました。

  • 執筆は増田ユリヤさん
    ところどころに池上さんのお言葉が入ります。

    「国境学」初めてききました。
    池上さんは「まとめ」でこう言います。

    〈「国際情勢」と銘打たずに「国境学」としておけば、
    国境をめぐる人々の思いが立ち上がってきます。
    国境など作られたくなかったのに、
    為政者同士の意地と名誉欲と領土欲で、
    勝手に分断されてしまった人々の存在が見えてきます〉

    増田さんは海外に飛び
    楽しい観光地ではなく
    いろんな問題のあった場所を訪れます。

    だから初めて知ったことがたくさんあり
    とても楽しく読んだ私。
    (池上さんの本にすでに書かれていて
    忘れてしまっていたならごめんなさい)
    特にアフリカや中南米のことなど。

    そのなかで一つだけここに書きます。
    チリ・アルゼンチンの長い国境
    ローマ教皇の仲介で戦争を回避したそう。
    キリスト教がこういうこともするんだ!

    あ、それと、一昨日モスクワでテロがありました。
    1999年にもモスクワでアパート連続爆破事件があったのです。
    〈ロシアによる自作自演ではないかという指摘もあります。(略)
    チェチェンの武装グループを
    「アパート爆破事件を口実に」
    徹底的に武力で制圧することで、
    ロシア世論を一気にプーチン人気へとつなげたのではないかと疑われるためです〉
    今回も怪しいですよね。(翌日:それは無いようです)

    そして詳細は割愛しますが
    2024年1月1日をもって
    ナゴルノ=カラバフの行政機関をすべて解散し
    自治州は消滅することを発表。
    武力によって、一つの国境線が消えた事例となってしまいました。

    最後に、私の好きなハンガリーの人たちが
    ロシアによるウクライナ侵攻を
    日本人とはちがった角度から見ている
    それもとても興味深いと思いました。

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著者プロフィール

増田ユリヤ=ジャーナリスト。著書に『世界を救うmRNAワクチン開発者 カタリンカリコ』など。

「2023年 『読書人カレッジ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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