悪魔の孤独と水銀糖の少女II (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 158
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049124545

作品紹介・あらすじ

呪われた島から旅立ち、逃亡の日々を送ることになった孤独の悪魔を背負う男ヨクサルと死霊術師の孫娘シュガーリア。
 世界から失われつつある異端を救う道行きの中で、彼らは人ならざる有翼種の血を引く子供、ビーノと出会う。
「俺達のことは、信じなくてもいい」
「あなたは生かすわ……なんとしても」
 帝国の謀略が蠢く砂漠の街、バフハに潜入した彼らに追っ手が迫る中、ヨクサルは自分の罪と過去に直面する。
「お前を殺すのは──僕の役目だよ、ヨクサル」
 孤独と幻想のあわいで、シュガーリアの身を焦がしたのは、初めての恋の激情だった。

感想・レビュー・書評

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  • まさか続編が出るとは思いもよりませんでした。
    二人の物語は続きます。どんな物語かはあなたの心の中で。という終わり方が良かったのかな、と感じてしまいました。

    人外であった二人が、最後に残っていた自分の奥底の人の部分に触れていくのが、心地よかった記憶があります。それが、今作では人を取り戻してゆく。
    その物語が、二人の関係の深化と再生になってゆくのですが、どうにもしっくりこなかったというのが、読み終えたばかりの感想です。
    人を取り戻さず歪なままでは、二人の未来は悲しみから抜け出せないのだから、幸福な結末を求めるのであれば、こういった物語を語ってくれるのはありがたいのだけども。陰影が重なり合うのが、禁忌な魅力だったので失われてゆくのは残念かな。

  • Amazonで酷評が目立ち、こわごわ読み始めたけど、なんだ、いつもの紅玉いづきじゃん。(褒め言葉です)
    新境地が読みたい作家もいるけれど、私は何度だって紅玉いづきらしい紅玉いづきが読みたい。
    次巻があるなら楽しみです。

  • 最後のヨクサルはズルい。

    傍目に見るともう彼は孤独ではないのでは?と感じるけれど、大切なものを作って失った時の孤独を思ってしまえば、彼の心から孤独がいなくなることはないんだな。

    続きが読めるとは思ってなかったので、これがもう1度だけあったら嬉しい。

  • 1巻目終わった段階では、こうなるとは思っていなかった。
    少しずつ形が見えてきたけれど、最後にそうきたかーと思いました。

  • ワルツさんの続きは書いてくれないのかなぁ…

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著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2022年 『雪蟷螂 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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