- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049133332
作品紹介・あらすじ
田舎町で祖父母と三人暮らし。唯一の趣味である詩作にふけりながら、僕の一生は平凡なものになるはずだった。
ところがある時、僕の秘かな趣味を知ったクラスメイトの遠坂綾音に「一緒に歌を作ってほしい」と頼まれたことで、その人生は一変する。
“ある事情”から歌詞が書けない彼女に代わり、僕が詞を書き彼女が歌う。そうして四季を過ごす中で、僕は彼女からたくさんの宝物を受け取るのだが……。
時を経ても遺り続ける、大切な宝物を綴った感動の物語。
感想・レビュー・書評
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一条岬さんの「今夜、世界からこの恋が消えても」が面白かったので読んでみました。タイトルに「遺した」と書いてあるのである程度の結末は予想できましたが面白かったです。
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ディスレクシアの綾音と詩作が好きな春人。
接点のなかった二人が、曲作りを通じて親密になっていく様子が初々しくてよかった。
途中からは重たい展開になってきたけど、二人のまっすぐな気持ちを応援しながら読んだ。
似たような境遇の方の話を思い出したりしながら、こんなにも愛されている綾音は幸せだなと思った。 -
内容にはあまり触れたくはないのですが、気分転換で読んでいて一気読みしてしまいました。
評価としては⭐️4ですが5でも良いと思います。
久々に感動して泣けるお話でした。
初めてコメント残します。
出来ればこれから読了した物になんらか言葉入れたいと思います。 -
背ラベル:913.6-イ
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涙必須の一冊。半分くらいからずっと涙が止まりませんでした。自己犠牲しすぎることはよくないことかもしれないけど、誰かのために、自分の気持ちに蓋をしたり、時間と労力をかけたりしたいと思えることって素敵だなと思う。私もそんな人生を歩みたい。
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年の終わりに読みたい一冊
アニメより実写化ドラマ化の方が向いている作品ではないかと思いました。 -
「青春かぁぁ!」
ミスリードを誘うのかと思ったら、正攻法で綴られてた。色々な感情をかき抱きながら、それでも意志を持って生き続ける力強さを感じずにはいられない。死してなお遺る何かを受け取ってもらえることは幸せなのだろう。 -
最後の方の章では、もう涙涙でした。
母親として自分が子供を産む意味。
『命を与えたのではなく、命を受け取ってもらった』
こうして、自分の命が繋がっている。
自分の生きた証が残されていく。
読みやすくて一気読みしてしまいました。