- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049140071
作品紹介・あらすじ
たわわに実る稲穂も色づく豊穣の秋。遠野の老舗旅館「迷家荘」の番頭で小説家の緒方司貴は、交通事故に巻き込まれてしまう――。
最愛の人が昏睡状態に陥り、和紗たちが悲嘆に暮れる中、とある場所で赤い着物に身をつつんだ「少年」が目を覚ます。そこは伝説の妖怪・牛鬼が統治する土蜘蛛たちの里だった!
里の勢力争いに巻き込まれ大奔走する少年たち。一方で、陰陽師・久我凪人は女子高生失踪事件で遠野を訪れて……。失踪と捜索のシリーズ第9巻!
【登場人物】
■緒方司貴(おがた しき)
うらぶれ妖怪小説家。小説のネタを求めて訪れたはずの遠野で「座敷童子の代理人」として妖怪たちの悩みを解決するはめに……。
自由奔放な童子に振り回されたりとちょっと頼りないところもあるけれど、妖怪たちの問題にまっすぐ向き合う心の持ち主。
■座敷童子(ざしきわらし)
妖怪たちのご意見番。博識だが、性格は捻くれ者でおマセな少年。司貴のことを「先生」と呼ぶ。
TVを観たり、煎餅を食べたり、司貴のスマホをいじったりとまるで人間のような仕草も。
■白沢和紗(しらざわ かずさ)
「迷家荘(まよいがそう)」で働く仲居。常人には見えないはずの座敷童子や河童などが見える司貴を尊敬している。
感想・レビュー・書評
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主人公が助けられる側に回っているので、いつもとは少し毛色が違っています。次の大きな展開に向けて、状況を動かす巻だったように感じます。
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迷家荘でのお話でないと何か物足りない。
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「神隠しの里」
気がつけばなにもかもが変わり。
全てにおいてタイミングが悪かったとしか言いようがないが、誰にも気付かれず魂だけが彷徨い続けていたら希望すらなく亡くなってたかもな。
拾われた瞬間を見ている者が居ない限り、彼の居場所を特定するための情報はあまりにも少なすぎるのではないか。
「安倍晴明の代理人」
自らの意思で逃げ出した先とは。
自宅から出ていくことは簡単に出来るかもしれないが、誰にも見られる事なく目的地へと辿り着き身を潜め続けれたのは凄い事ではないだろうか。
これだけ簡単に居場所を突き止めれるのであれば、あの場に元人間だった者は一人もいないという事なのだろうか。
「石が流れて木の葉は沈み、牛は嘶き馬は吼え」
助けたい者は一人だけではなく。
自身の力を知っているからこそ手出しはしなかったのだろうが、それを使わずして傍観者になっていたからこそ起こった出来事なのかもしれない。
突然連れてこられ現在起こっている事を知らなければ、既に命は尽きていると思っても仕方ない事なのではないか。 -
たわわに実る稲穂も色づく豊穣の秋。遠野の老舗旅館「迷家荘」の番頭で小説家の緒方司貴は、交通事故に巻き込まれてしまう――。
最愛の人が昏睡状態に陥り、和紗たちが悲嘆に暮れる中、とある場所で赤い着物に身をつつんだ「少年」が目を覚ます。そこは伝説の妖怪・牛鬼が統治する土蜘蛛たちの里だった!
里の勢力争いに巻き込まれ大奔走する少年たち。一方で、陰陽師・久我凪人は女子高生失踪事件で遠野を訪れて……。失踪と捜索のシリーズ第9巻!