恋は夜空をわたって (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 150
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049141559

作品紹介・あらすじ

「……あれ、この声、御簾納じゃね?」

 ある晩、適当に選んだ配信から流れてきたのは、聞き覚えのある声だった。
 小柄なのに大人びた、お洒落な美人。つれない態度のクール系後輩、御簾納咲。
 そんな御簾納が生配信!? しかも、話しているのはまさかの“恋バナ”。リスナーからの相談に乗って、自分の片思いの話までしていて……なんか普段とキャラが違くない!?

 そのうえ、俺は気付いてしまう。御簾納が話す“好きな先輩”。
 それがどう考えても、俺自身であることに……。

 ラジオが二人を近づけていく、配信青春ラブコメディ!

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと気になるあの娘の声がラジオから聞こえてきたら。そして彼女の自分への恋心を知ってしまったら。貴方はどうしますか…?Webラジオ配信を切っ掛けに絆を深める少年少女の恋物語。近づいたりすれ違ったり。まさに青春。とても素敵な作品でした。ところで、Webラジオだったり宅録だったりと、自分の想いを伝える手段が現代では色々とありますね。フィクションにおいて一昔前なら相手の本音を知るのに「超能力」というオカルトが用いられていたけど、今では「配信」がそのための強力な手段になる。本作はそれを活かした名作と思います。

  • これは良い。面白いです。
    Webラジオという媒体を通じ、二人がすれ違いつつも惹かれ合ってゆく様が描かれる青春物語。一方的にクーデレなヒロインの恋愛事情を盗み見聞き出来るという状況に、なんとも言えない背徳感を感じる部分が醍醐味。
    先輩と御簾納ちゃんが大体週一回しか会わずに話がなかなか進展しないところはちょっと違和感も感じたが、気にしてもしょうがない部分だろう。
    続刊は出たら嬉しいが、まぁ出ないだろうな。あるとしても類似設定で舞台を変えてとかかな。

  • 良くも悪くも「聴くこと」に重点を置いた作品だと思いました。ジャケ買いみたいな感じで書籍から入ったので、なんかやけにスラスラ読めるな~みたいな違和感があったんですがYoutubeで聴くanimeとして配信されていることを知り、なるほどと納得いきました。書籍だけだと良さが分からない部分もあると思うので聴くanimeを視聴してから読むのが賢明かと思われます。

  • 使い勝手の良すぎる妹だったり、物語の核の部分からは浮いている音楽センスだったりと、飛び道具満載感はありつつも、岬先生が恋愛の「この部分」を重点的に切り取ったら、そりゃまあ読後が心地よい綺麗な物語になるに決まっています。
    他作品では(電撃文庫のカラーの範囲内で)「その先」の繊細な部分に触れることも多い作者ですが、距離を縮める段階の複雑さ(※というか、本人たちが複雑だと思ってるだけで、傍から見ると“分かりきってる”的なの)に照れることなく焦点を当てた単巻のスタイルも、これはこれで結構好きなのですよ。

  • 面白かった。

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著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞。同受賞作『失恋探偵ももせ』でデビュー。以降、電撃文庫・メディアワークス文庫で青春小説を中心に執筆。

「2023年 『あした、裸足でこい。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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