- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784049146462
作品紹介・あらすじ
涙氷の降るその山脈で雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガの政略結婚だった。
しかし、その約束の儀は、世代を超えた様々な思惑が交錯することによって阻まれる。果たして、極寒の地に舞う恋の行方は……。
感想・レビュー・書評
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うーん…私としてちょっとだけ物足りない感じでした。設定や世界観は凄く素敵なんですが、恋愛に関しての価値観が合わなくて、なんて言ったらいいかわからないんですが、なんか物足りないって感じました。
最後の結末もハッピーエンドなんですが、出来れば全員が幸せになる結末がよかったです。でも好きなのは好きなので、続編が出ても買うと思います。読書を惹きつけるのは、毎回流石だなって思います。 -
こんなにも世界観が確立されて、ライトな読み心地なファンタジーは実はあまりないのでは?ファンタジーのエントリーモデルとしては最適な気がする。とにかく先が気になりぐいぐい読んでしまうし、ライトノベルではあるけれど、しっかりとした骨格がある点も評価されているポイントだと思った。
面白い… -
あなたを、喰べてしまいたいほどに、愛している。
――この婚礼に祝福を。
長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人さえ喰らうほどの激情をもつ〈雪蟷螂〉と呼ばれるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族、ミルデの族長オウガの政略結婚だった。
しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれてしまう。
極寒の地に舞う女達の恋の行方は……。書き下ろし異伝「悪魔踏みの魔女」を収録。 -
人喰い三部作の第三部、私は紅玉いづきさんの言葉の魔法にかかっているのではなかろうか...そう思うくらいにドンピシャではまってしまう。毎回読む度に「これがいちばん!」と思う....
地獄のような、楽園のような、生涯をかけた恋、というのが宣伝文句で、
あなたを、喰べてしまいたいほどに、愛している。
というのが裏表紙に書かれている本文。
この「喰べてしまいたいほどに」のフランク感と「愛している」の丁寧な音並びが最高に良い。
え、だって「ほどに」と「愛している」だよ?
これね、試しに逆転させてみたのだけれど、「喰べてしまいたいくらいに」と「愛してる」じゃ駄目なんだよ...やっぱりいづきさんは魔法使いだ... -
まとまっててよかった
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とにかく白が美しい!
美しくて厳しい自然と女性が印象に残った。
雪蟷螂の題名回収が美しくて…最初から結末は何となく分かっていたけど想像の何倍も美しい言葉に飾られてた -
もとの雪蟷螂も大好きだったのて即座に購入(サイン本は手に入れられなかった…)。
改めて読むからこそわかる良さもすごくあった。以前とは違うところで泣きそうに何回かなった。
前回は挿し絵がまたよかったから、今回ないんだなぁと思っていたけど、あとがきでそのことにも触れていてなるほどなぁと思った。
また最後で「あっ」という気づきがあり、ほか今年でた完全版を読んでいる人はこれも読んでほしい。
限定のSSもこのあと読むぞー!