種もしかけもない暮らし ~花森姉妹はいまが人生で一番楽しい~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 72
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784049147056

作品紹介・あらすじ

 こんにちは、豆苗です。ふたり暮らしのマジシャン姉妹の部屋で育てられています。
 妹のいずみさんはほんわか癒し系。強力接着剤で親指と人差し指をくっつけてしまい、「一生『オッケー』しかできない!」って、悩むのそこなんですか。
 姉のちずさんはしっかり者で少し腹黒。オッケーしか返せない妹に「いずみのアイス食べていい?」「ホラー映画見ていい?」と鬼畜な所業。
 そんな姉妹のゆるくて楽しい毎日を、豆苗は(収穫されるまで)見守りたいと思います。

感想・レビュー・書評

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  • 私も姉妹なのでなんだか気になって手に取ってみました。(あと、豆苗目線がとてもとても気になりました笑)

    読んでいて、私の妹はちずさんっぽいところがあるなぁとか、私はどちらかというといずみさんっぽいかな?我が姉妹とは逆だなぁなんて思いながら楽しく読ませて頂いてましたが、なんと一緒だったのですね!
    読み始めより親近感が湧きました。

    テンポのいいボケやツッコミがとても面白くて思わず笑ってしまいました。
    私も妹とこんな素敵な関係でいたいなぁと思いました。

    種もしかけも!有馬姉妹!(お気に入りです。)

  • ノリが合わなかった
    「へべす」の流れのところで飽きた
    紙袋受け取って持って帰ってきて、家の机に置いて怖がったフリしてるって考えたら冷めた

  • 花森姉妹の日常を豆苗と一緒に覗いている気分でとても楽しかったです。
    大きなことは起こらないけれど毎日ちょっとしたことが楽しい、幸せだなあと思えるって素敵ですね。
    食べ物の描写も多くてアイスとか二日目のカレーとかオムライスとか色々食べたくなります。
    ところどころ何となく感じていた違和感も最後にそういうことだったのか!と納得がいき、ただただ日常を追うだけではないところがまた良かったです。
    語り手の豆苗が微笑ましくてこれからも何代目になろうとも花森姉妹と日常を共にしてほしいなあと思いました。

  • マジシャン姉妹の、ゆる同居日常描写のお話

    実の姉妹だけど、ビジネス姉妹としてマジシャンコンビを組んでいる二人
    料理担当でどこか抜けてる「いずみ」、しっかり者で堅実な「ちず」
    そんな姉妹が暮らす部屋の窓際に置いてある豆苗視点で綴られる日常生活

    深夜にパンを食べて消したけどカロリーは消せていないとか
    カップ焼きそばの湯切りに失敗してカロリーカットだとか
    そんな馬鹿話がほとんど

    個人的に面白かったのは、素人が100均で買ったマジックグッズの手品でウケてたのに対抗して、本職が結婚式の二次会にハトまで持ち出すのが笑える

    ゆるゆるストーリーの中にもミステリ要素があったりもする
    アイスを多く食べられた謎
    読者への挑戦状も入っているけど、その真相や解決方法、結論も二人っぽくて良い

    本名は花森だけど「種もしかけも!有馬姉妹!」というコンビ名紹介の二人
    同じ両親から生まれ、子供の頃にも一緒に暮らしていたのに「ビジネス姉妹」としている理由とは?がある意味でメインのミステリ要素かな

    額縁に入ったお父さんの写真
    二人がマジシャンになったのは、テーブルマジシャンで留守がちだった父の影響もあるのか?という推測


    試し読みでも目次が公開されているようなので、一応載っけておきますか

    #1 種もしかけも肉もない
    #2 無味でおいしいパンまつり
    #3 へべす!
    #4 ご機嫌取られカレー
    #5 二日目カレーのように
    #6 式への意識、鰹の初物
    #7 七本のアイス
    #8 うぐいす黙らせ作戦
    #9 夜鳴きそばオブザデッド
    #10 たりてるふたり
    #11 身の丈スローライフ
    #12 恐怖のパクパクモンスター
    #13 忘却のカツ丼
    #14 親しき仲にもデリカ
    #15 魔法使いはスプーンで食べる
    #16 サイレント昼
    #17 シュレディンガーのイチゴ大福
    #18 妖怪お得感おばけ
    #19 ちず先生の結婚論とオムライス論
    #20 ノーギューニック・ノーライス
    #21 すき焼きやる気うどん
    #22 ひょうたんからポタージュ
    #23 甘いも辛いも食べ姉妹
    #24 毛布をもひーとつ
    #25 ふたりがひとりだった頃 前編
    #26 ふたりがひとりだった頃 後編
    #27 花森母式年越しそば
    #28 キャンディビートでパーリナイ
    #29 豆きたりなばチョコ遠からじ
    #30 種もしかけも有馬姉妹


    こうして改めて並べてみると、食べ物に関するものばっかりだな
    まぁ、食べ物は話のきっかけにしやすいですからねぇ

    表紙や帯にマンガが描かれてあるけど、この通りに全部マンガ化しても面白いと思う

  •  こんにちは、豆苗です。ふたり暮らしのマジシャン姉妹の部屋で育てられています。
     妹のいずみさんはほんわか癒し系。強力接着剤で親指と人差し指をくっつけてしまい、「一生『オッケー』しかできない!」って、悩むのそこなんですか。
     姉のちずさんはしっかり者で少し腹黒。オッケーしか返せない妹に「いずみのアイス食べていい?」「ホラー映画見ていい?」と鬼畜な所業。
     そんな姉妹のゆるくて楽しい毎日を、豆苗は(収穫されるまで)見守りたいと思います。

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著者プロフィール

◆著者
鳩見すた(はとみ・すた)
『ひとつ海のパラスアテナ』で第21回電撃小説大賞で“大賞”を受賞しデビュー。著書に『アリクイのいんぼう』1~4巻、『ハリネズミと謎解きたがりなパン屋さん』1~2巻、『秘密結社ペンギン同盟 あるいはホテルコペンの幸福な朝食』1~2巻、『種もしかけもない暮らし ~花森姉妹はいまが人生で一番楽しい~』(KADOKAWA)、『こぐまねこ軒』1~2巻などがある。

「2023年 『江ノ島は猫の島である ~猫を眺める青空カフェである~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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