ぼくのネコにはウサギのしっぽ (学研の新しい創作)

著者 :
  • 学研プラス
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052030345

作品紹介・あらすじ

"でき"のいいおねえちゃんと、ふつうのぼく。ことの始まりは、おねえちゃんの拾ってきたネコだった…。おどおどしているネコとぼくの出会いをえがいた「ぼくのネコにはウサギのしっぽ」のほか、身近な動物との、心が温かくなる3つのお話。

感想・レビュー・書評

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  • どのお話もいい!
    子どもと動物という定番な組み合わせなんだけど、じーんとする。
    特に「おたすけ犬」がおすすめ。
    ペットを飼ってる人、飼ってた人、飼いたい人すべてに刺さると思う。

  • やせっぽちでおくびょうで、みじかいしっぽのガニマタネコ。みんなはかわいくないっていうけれど、ぼくはめちゃめちゃかわいいと思う。だってぼくのネコだもん。

    (『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部 より)

  • 「できのいいおねえちゃんと、ふつうのぼく」
    きょうだいで比べられることに嫌な気持ちを持っている子は少なくないと思うので、そういう子には特に共感してもらえるでしょう。そして、転じて人も動物も含め、全て見かけなどで判断してはいけないという気持ちも育つでしょう。

    なんて、教育的にとらえずとも、短めのお話3つとも、シンプルにおもしろく、またジーンとしました。

    読書の苦手な子にも勧めてみたい。

  • どの話もあったかい。

  • ちょっと癖があるけど大切な存在の話にじーんときました。

  • 犬や猫という身近なペットと子供の無垢な関係が、生き生きと描かれている本。動物好きなら共感できるストーリーに涙なしでは読み終われない。それでもやはりペットっていいなと思える本。

  • K913 読み物。
    子どもは根っこのところで育って
    いい人(お人よしじゃなく)になって
    誰かとつながって役に立ちたいと願っている。
    だから比べられたらつらいし、思いこめばすれちがう。

    保護した猫と関わることで
    「カケガエガナイ」のは猫だけでなく、自分もだということ。
    いや、周りの誰もかけがえがなく。
    びびりな猫が甘えてくるところにひっそりと幸せになった彼がもっと周りを愛せるようになって幸せになるんじゃないかと
    幸せに予感をさせながら物語は閉められる。

    他の物語も身近で、しかしありがちな私と動物にとどまらず、かかわりの広がりを見せて読ませる。

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著者プロフィール

広島出身。被爆2世。
デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で児童文芸新人賞、日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞受賞。その後『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞受賞。『光のうつしえ』(講談社)で小学館児童出版文化賞、福田清人賞受賞。『あひるの手紙』(佼成出版社)で日本児童文学者協会賞受賞。ほかの著書に『引き出しの中の家』(ポプラ社)、『月白青船山』(岩波書店)、『八月の光 失われた声に耳をすませて』(小学館)などがある。
近年では、『光のうつしえ』が英訳刊行され、アメリカでベストブックス2021に選定されるなど、海外での評価も高まっている。

「2023年 『かげふみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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