四谷怪談祟りの正体

著者 : 小池壮彦

• 学研プラス (2002年5月1日発売)

作品紹介・あらすじ

お岩はなぜ祟るのか?怪奇探偵・小池壮彦が三百有余年の闇の迷宮を探索。ついに決定的な真実が明かされた。

感想・レビュー・書評

[ちょさんの感想 · 2015年6月20日]

　個人的な感想を述べるならば、四谷怪談は、一種の呪術化している都市伝説なのかなぁと。
　呪いというものは「かけられた」と認識することでかかると言われている。
　偶然といいたいけれど、四谷怪談の闇は濃く、そこをさまよう著者の視点もゆらいでいて非常に面白い。が、別に四谷怪談の謎は解き明かされない（笑）

[sabiwasabiさんの感想 · 2011年5月22日]

http://kumaniac.blog99.fc2.com/blog-entry-440.html

[猫手舎さんの感想 · 2004年10月5日]

小池壮彦の類稀なる作家性とルポ能力を証明した作品。四谷怪談にまつわる「祟り」が、人々の間でどのように作り上げられてきたかを綿密に練り上げていく構成は、脱帽の一言。序文の最後「お岩さまにお願いしな。」は鳥肌が立つほどカッコイイ！

著者プロフィール

1963年、東京生まれ。ルポライター。著書に『心霊写真　不思議をめぐる事件史』『心霊ドキュメンタリー読本』『東京　記憶の散歩地図』『怪談　FINAL　EDITION』『日本の幽霊事件』ほか、怪異の真相に迫るノンフィクションを多数刊行。

「2019年 『東京の幽霊事件 封印された裏歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」