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- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054020689
感想・レビュー・書評
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「四谷シモン前編」
ドールや澁澤関連を読んでいると、必ず出てくる四谷シモンという名前。
奇しくも鎌倉という地の古本屋で発見したので、衝動買いしたもの。
偉大な才能を持った人なので、「言葉」はあまり必要ないのだなぁと感じる。
言葉で整理思考することなく、直感的に創作して、すばらしい人形が作れる。
そしてあふれる「創作熱」みたいな衝動は、なかなか整理された言葉としては残せない。
人形愛とは自己愛である、という澁澤の命題を、実現した作家、という感じ。
人形と写真によるアートを混同してはいけない、という指摘は、なるほど、と。
暖かいものよりも、冷たくつるつるしたものを、という志向にも、なるほどなるほど、と。 -
四谷シモンの発表した文章、澁澤龍彦等との対談などを網羅した中身の濃い一冊。「求道者」としての氏の姿勢が伺える。ワタシ人形作る時「神」の問題とか考えないし、好きだから作っているし、それは「衝動」という事だと思うが、それではいけないのか、と、思いつつ読んでいたが、『あとがきにかえて』の中に「つくっているとき、そこに喜びがあるかということ」の一文を見つけてほっとしたのが本音。
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