イタコとオシラサマ: 東北異界巡礼 (Esoterica Selection)
- 学研プラス (2003年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054021488
感想・レビュー・書評
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二十数年間のイタコ関係の取材を纏めた本。
恐山のイタコマチ(神社や寺院の祭日に、イタコが大勢集まり小屋掛けをして商売をすることを「イタコマチが立つ」と言う。本文の14ページより)や地蔵信仰等、読者が知りたかった事が充実している。
イタコ達の聞き書きや仏降ろしの様子は、鬼気迫る物が有る。
オシラサマやオカミサン事情にも触れられているし、オシラ祭文も載っているし、綺麗な写真には神聖な何かが感じられて、イタコ関係の本では一番厚みが有るのではないか。
下北の祭礼と芸能・冥婚等、知らなかった世界が見る事が出来て、とても満足出来ると思う。
東北の民間信仰が奥深い事が再確認出来て、読んで良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が何十年もかけて取材したそうで、イタコの世界が活写されていて興味深い。イタコは高齢化が進み年々少なくなっているそうだけど、反比例するようにイタコを頼みに来る人は増えているらしい。現代人にはイタコのような存在がむしろ切実に必要とされているように思う。なんとか増やして続けるか、近代的な方法で組織化できればいいけど難しいんだろうな。
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ちょっと興味本位で読んでみた。
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フィクションの中のイタコやオシラサマではなく、ノンフィクションとしてのこれらについて書かれた本。思っていた内容とは違ったのだけど、興味深かった。