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- / ISBN・EAN: 9784054034594
作品紹介・あらすじ
芸者の発生した江戸、キネマスターも及ばぬ人気を博した明治…いわば「芸者の時代」は、芸と色とが紡ぎだす独特の社交文化が栄えた。芸者の歴史を通じ「いき」の美意識、金銭や欲望に執着しない遊び方など、滅びて久しい日本的サロンのあり方を浮彫りにする。
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
「粋」と「意気」が売り物。
町のファッションリーダーであり、維新の志士や明治の文豪を魅了した、サロン文化の担い手、芸者の歴史を読み解く。
[ 目次 ]
第1部 江戸の芸者とその歴史(踊子から芸者へ 深川芸者の発生と実像 色を売ること売らないこと 幕末の芸者たち)
第2部 明治の芸者その栄華と終焉(祗園と柳橋 雑魚寝のこと 名妓たち 水揚げのこと 芸者遊びとは何か 日本的サロン文化)
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「芸者は伝統芸能だけを継承してきたのではない」 町のファッションリーダーであり、維新の志士や明治の文豪を魅了した、サロン文化の担い手、芸者の歴史を読み解く。
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日本的サロンとは明治期に隆盛したお茶屋における芸者遊び。色は売らないが色気は売る芸者。吉原の太夫との差がそこにはある。そんな風情をそれこそ「のんびり」楽しむ男の余裕こそサロン形成の底にあるもの。「雑魚寝」は象徴だとか。芸者の矜持と意気地を支える文化はもう過去のもの。
著者プロフィール
田中優子の作品





