一番やさしい ピケティ「超」入門

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  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054062498

感想・レビュー・書評

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  • フランスの経済学者ピケティとその著書『21世紀の資本』に関する解説書。ピケティ理論の位置づけと内容が非常に平易に解説されており、取っ掛かりとして格好。

  • 2015年11月6日読了。トマ・ピケティ著『21世紀の資本』のエッセンスを図入りで簡単にまとめた本。『21世紀の資本』は未読だが、いつか読む日のためor読まなくてもすませられるか判断するため読んでみたが、意外とこれで充分かも。「r>g」の公式、格差は拡大するものという主張は理解しやすいが、机上の空論として言うのではなく膨大なデータの分析から言っているのだから重みが違うし、反論もしにくいものだろう・・・。「資本に税をかける」考え方、低所得者はもちろん賛成するだろうし、高所得者も「ノブリス・オブリージュ」というか、社会安定のため少しはこの考え方に賛同すべきとも思うが、全ての人が自分自身の思惑だけで動けるわけでもないし、理想社会の実現は遠いものだろうか・・・。

  • 面白い、分かりやすい。

  • 話題の本『21世紀の資本』の概説本。700頁を読む時間がない人向けに。わかりやすいといえばわかりやすい。
    経済成長が鈍化すると、労働所得よりも資本所得が上回る。すなわち相続や贈与で資産を得る人が有利というのが持論。

    二度の大戦や、その後の劇的な復興景気によって、20世紀は経済格差の少ない歴史上稀にみる時代だった。それが1980年代以降、高所得者層の最高課税額が引き下げられたことで格差が拡大しつつある。

    バルザックの小説で、財産狙いの結婚をしようとする青年の話を持ち出していて、お里が知れるなあという印象。

    ピケティは人的資本については、考慮していない。
    大富豪層に課税するのは名案ではあるが、別段新しい提案でもないし、単に自己の能力開発を怠って収入が低いのを環境のせいにしたがる人が好んで読んでいる本といった感じ。

    階級の固定化の解消は一長一短に解決できるものでないし、もしすべてが平等ならば、人類は原始人に戻るべきであろう。

  • 膨大なデータを元に語られたピケティの経済格差の実態。
    「21世紀の資本」は読む自信はないが、本書では資本主義社会における、r(資本収益率)>g(経済成長率)の数式の意味をわかりやすく図解してあり読みやすかった。
    経済格差を無くすための税法の提案も興味深い。

  • 東2法経図・開架 331.82A/N39i//K

  • 資本税とか、やだな

  • 資本税導入!!将来的にはあるかも!?

  • とても面白かった。さくっと読める。たぶんほんとに表面的なところだけなんだろうとは思うけど、問題意識を持つのも、なんとなくでも知っておくのも大事だし。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。1962年、滋賀県生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。同志社大学嘱託講師。心理学や哲学、美術、歴史、情報技術など幅広い分野で執筆する。
心理学系の著作に『図解 影響力の心理学』『図解 アドラー心理学の「幸せ」が1時間でわかる本』(Gakken)、『マズロー心理学入門』『人間性心理学入門』(アルテ)ほか多数。

「2023年 『図解決定版 勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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