- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061156852
作品紹介・あらすじ
人間は「考える」ことなしには生きてゆけない。よりよく生きるとはよりよく考えることである。よりよく考えるにはどうしたらいいか。論理的に誤りのない「正しい」判断ができるだけの心構えと論理を身につけることである。本書は、ともすれば陥りやすい論理や判断の落し穴を具体例に即して教えた、考えるための手引書である。
感想・レビュー・書評
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「正しく」考えるといった、正しさとは正確性のことを示している。
知ることと、考えることのバランスが崩れ、知ることにのみ価値を置くようになった今。
では、考えるってどういうことか。
また、考える上で陥りやすい間違いを、論理学として説明してくれている。
前半は面白いのだけど、三段論法の件になってくると、ふーん……というだけになってしまって、ちょっと残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
尊敬する方からのおすすめ。
アウフヘーベンっていう、すごく素敵な考え方を教えてくれてそれについて書いてあるのかと読んでいたら全く出てこなかった。考えることのやり方が書いてある本です。数学の集合を考える時みたいに、一個ずつ考えていくよ、みたいな。
あいだにちょくちょくある、例ってゆうか、具体的なこと?は、いろんな人と話したいなーと思いながら読みました。
そうだよね!って共感と安心したのは、右が左かじゃなくて、いいとこどりの間のところを考えていこうよみたいなとこ。何事もそうだよね。 -
[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
出版から30年以上経過しているが、本書に書かれている内容はネット社会である今こそ気をつけるべき内容が書かれている。また、日常生活の中で自分では反射的に選択し、行動していることを改めて問い直すのに良い機会になると思う。
これからは本書に書かれていた批判的精神や情報の取捨選択、論理的な思考を日常生活で少しずつ意識できるようになれば良いと考えている。
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2017年2月12日紹介されました!
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批判的精神 1972年出版
教科書で読んだのを思いだして。 -
久々の5点っす。
この本は、「グラデーションで講談社現代新書を借りよう~ブルーグリーン編~」5冊のうちの一つです!(写真では変な表紙ですがわ借りたのはエメラルド色です)
*大学の図書館に講談社~がいっぱいあって、グラデーションで強制的に読んでみようとする個人的な突発イベントです。
実はこの本、「正しく考える」なんて、決めつけんなよ、っていう反抗的な心から手に取ったんだ。
しかも正しく考える『ために』だからね。
きっと著者の意見を押し付けるものであろうと、ほんとにちょっとむかつきながら開いたんだ。
けど2ページ読んだら「~私の目ざしたのは決して私の意見を読者におしつけようとすることではありません」ときて、あら、じゃあ進めてみようかね、って感じで読むことにしました。
ここに出ているのは、自分の考えや価値観を形成するための最小限の前提、いわばゼロ合わせをするためのベースラインを、がたがたしてない平らなものにしておく心得です。
・知る≠考える。むしろ知る→考える。
・批判的精神。偏見や権威、常識、そして自分自身の盲信に対しても、絶えず疑いの目を向け続けること。
・絶対的なものなどない。科学ですらそうだ。
超常現象を科学で説明できないからといって払い下げる科学者は科学をしていない、というところにはずきっとした。
とくに注目すべきは、著者が、哲学者かなんかだと思うが、カントやゲーテをも疑うその謙虚な姿勢を持ってる点。「大思想家はすぐれた思想を持っているがゆえにこそ偉大なのです。」といいつつ「~いわゆる大思想家のいうところがすべて正しいということはありません。」という。
なんでか、人間はこの初心というか、フレッシュな気持ちというかをわすれてしまうんだね。
新しい環境に身を置いたときもそうだし、恋をしたときも、そしてきっと生まれてきたときもフレッシュな心をもっていたはず。
自分の人生なんだから、自分を作りあげていくのはいいことなんだろうけど、そのせいで見えなくなるものも多い。
そんなときも、ここに書かれる当り前のことを常に常に考えて、自分をいましめ、流されるのは社会的にやばくならない最小限にして、いけたらな。
最近世界をますます狭めてしまっている友人に、勧めてみようと思っています。 -
もちろん得られることはあったが、だんだん読む本の内容が被ってきた。
高橋昌一郎先生の本と似た内容が多い。
民主主義と社会主義の話で、小学生の時に「民主主義と社会主義どちらが良いか理由とともに書け。」という課題に、「社会主義。理由:(要約)自分は民主主義の立場からしか意見を言えないので、わからない。社会主義の社会で生まれていたら違う考えかもしれないから。」と答えたのを思い出した。
今もだが、流石にさらに幼い時は考え方が甘過ぎる。 -
[ 内容 ]
人間は「考える」ことなしには生きてゆけない。
よりよく生きるとはよりよく考えることである。
よりよく考えるにはどうしたらいいか。
論理的に誤りのない「正しい」判断ができるだけの心構えと論理を身につけることである。
本書は、ともすれば陥りやすい論理や判断の落し穴を具体例に即して教えた、考えるための手引書である。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]