沖田総司 下 (講談社文庫 さ 5-4)

著者 : 早乙女貢

• 講談社 (1979年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[wasabiさんの感想 · 2014年6月14日]

佐幕派だろうが倒幕派だろうが、イデオロギーを論じないと蔑まれる世相の中で、そんな面倒は近藤や土方に任せて従順に生きるのもいけている。最期は寂しいのだけれど、敗け戦(いくさ)で斬り捨てられる死にざまは彼にふさわしくないだろう。ところで、著者が抱く明治政府への嫌悪感はあまりに強くて、偏り過ぎかなと幾分気になるのであった。

[kiyosiさんの感想 · 2012年6月7日]

新選組……局長近藤勇、副長土方歳三を核に、斉藤一、永倉新八、原田左之助ら恐れを知らぬ若き群像。この中にあって天稟の凄剣を振い、攘夷志士を斃す沖田総司は、闘い終われば純情多感な青年だった。だが、歴史は彼に安息を許さない……。残光煌めく落日を支えるべく、勁烈な士道に殉じる若者の命運！

[blue-wagtailさんの感想 · 2011年3月3日]

100年経って薩長が勝ったあとの世の中から見たら旧時代の遺物に見えるのかもしれないけど、「時勢に敏感」というのを口実にあっちへふらふらこっちへふらふらした挙げ句に生き残ったという事実で勝ち組になるのと、末期だけは悲惨でも一本筋を通した後で負けたのと。
「負けた」ことになるのがいちばん切ない話だ。

[奥様応援隊＿なおさんの感想 · 2008年4月23日]

若くして亡くなった「新撰組一番隊長」の沖田総司の記憶です。

[ろくさんの感想 · 2008年1月3日]

講談社

[那智さんの感想 · 2006年6月2日]

他の話より人間らしい沖田さん。

[眠眠さんの感想 · 2006年5月26日]

激動の江戸末期。
戦い続ける新撰組の同士達を羨みながら、思うまま動けなくなっていく総司の悲哀と狂気に胸が締め付けられるようでした。

[なちさんの感想 · 2006年3月1日]

でも下はなかなか読み終わりませんでした。最後がいい