ちいさなぬま (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
3.29
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本棚登録 : 66
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061325524

作品紹介・あらすじ

ぬまは、ずっとひとりぼっちでした。あるとき、森にちょうがやってくると、ぬまは、さようならをしたくないあまりに、ちょうを飲みこんでしまいます……
ひとりのさびしさ、ふり向いてもらえないさびしさ、たのしい時間がおわるさびしさ、別れるさびしさ……そんな気持ちが、ひとつの出会いによって変わっていきます。
絵本デビュー作『わたしドーナツこ』で注目を浴びる、新人作家・井上コトリさんの第2作です。ちょっぴりこわさものぞく個性的な「物語」と、軽快でカラフルなイラストレーションが魅力。「沼」を主役に据えて「さびしさ」というテーマを描き出した、意外性に富んだファンタジックなお話です。

感想・レビュー・書評

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  • 絵がすごく可愛い。

  • なんだか新しい感じ。
    でも、すごく古い時代の絵本を読んでいるような感覚も。

  • 図書館本。

    沼が主人公という設定が面白い。
    絵柄も可愛らしいし、どんなお話だろう…とわくわく読み始める。
    あ、ちょうちょが来た。
    お友達になるのかしら…えっ。あっ。なんと。
    …読み聞かせをしていて、ちょっとひるみそうになる展開に。
    あ、これ、怖い本!???
    娘も固まっている。
    でも、読んで、とねだるので、読む。

    良いお話でした。
    良かった。
    途中までちょっと怖いけれど、最後は素敵。

    絵がすごく可愛いので、他の絵本も読みたい。

  • ちいさな沼が動物たちをどんどん飲み込んでいって、

    あっ これヤバい絵本だ。。

    って思ったけど最後はみんなちゃんと元に戻って良かった

    絵がカワイイ

  • これはアカン。物語が破綻しています。
    イラストレーターさんが絵本作って失敗した典型的なパターン。
    絵はとてもステキなので、絵だけのほうが伝わってくるような気がします。

  • コトリ×ことりのちいさな原画展
    「MOE編集部のある東京にも、やっと秋が来ました。
    行楽の秋! というわけで、お出かけしたのは
    鎌倉・極楽寺のことり文庫。

    2006年から2010年まで、東京・梅丘で
    町の子どもの本屋さんとして親しまれていたことり文庫が、
    この夏、鎌倉にお引越しして再スタートしたのです。

    こぢんまりした空間に、絵本や雑貨がすっきりと収められています。」
    http://www.moe-web.jp/picturebook/post-34.html

    子どもの本 ことり文庫
    9月5日(木)から10月13日(日)まで 井上コトリ「ちいさなぬま」のちいさな原画展
    イラストレーターで絵本作家
    井上コトリさんの新しい絵本「ちいさなぬま」の原画を展示します
    お買上げの先着10名さまに、オリジナルの絵本バッグをプレゼント!
    かわいいポストカードセットも並びます
    秋の鎌倉散歩がてら、ぜひ、極楽寺に足をお運びくださいませ
    ☆10月13日は、日曜日なのですが、営業します☆
    http://kotori-bunko.net/top.html
    Kotori Inoue's website Saturdaytown | 井上コトリのホームページ
    http://saturdaytown.com/

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    「ぬまは、ずっとひとりぼっちでした。あるとき、森にちょうがやってくると、ぬまは、さようならをしたくないあまりに、ちょうを飲みこんでしまいます……
    ひとりのさびしさ、ふり向いてもらえないさびしさ、たのしい時間がおわるさびしさ、別れるさびしさ……そんな気持ちが、ひとつの出会いによって変わっていきます。
    絵本デビュー作『わたしドーナツこ』で注目を浴びる、新人作家・井上コトリさんの第2作です。ちょっぴりこわさものぞく個性的な「物語」と、軽快でカラフルなイラストレーションが魅力。「沼」を主役に据えて「さびしさ」というテーマを描き出した、意外性に富んだファンタジックなお話です。 」

  • 森の中にぽつんと小さな沼があった。
    いつもひとりぼっちの沼の元へ小鳥がやってきた。
    少し沼とお話をしたあと、小鳥は木の実を探しに行かなくてはならないので、さようなら、と言う。
    また一人ぼっちになってしまうと思った沼は沼に木の実の姿を映してここにも木の実がありますよ、と言う。
    おいしそうな木の実、と小鳥は沼に飛び込むけれど、それは嘘の木の実。
    沼は少し黒ずんで静かになった。
    それから、蝶やシカやうさぎ、いろいろな動物がやってきたけれど、みんな同じように嘘の映像を映してみんな取り込んでいた。
    あるとき、女の子がやってきて、女の子も家へ帰らなきゃ、さようなら、と言う。
    でも、沼は女の子の家は映せなかった。
    どうしたらいいか分らなくなってしまった沼は荒れ、女の子にいかないでと引き込もうとする。
    女の子はどうして、さようなら、また明日じゃないの、と言う。
    また明日があることを知った沼は落ち着き、空に舞い上がった水が雨となり、取り込んだ動物たちも一緒に降りてきた。
    そうして、沼はきれいな色に戻り、その後は女の子や動物たちに囲まれて暮らすのだった。

    さようなら、また明日。
    さようならは永遠のお別れではない。

    小さな沼も少しだけ勘違いしていただけ。

    この手の話は好きじゃなくて、いつもは評価も低めなのだけれど、たまたまそのときの気分なのか。
    飲み込まれた生き物が雨と一緒に戻ってくるという部分はそんなに好きじゃないけれど、偽りの映像を映してしてまで引き留めようとする沼が憐れで共感を誘う。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。東京都在住。絵本の作品に『わたしドーナツこ』(ひさかたチャイルド)、『やまとうみのゼリー』(小学館)、『ちいさなぬま』(講談社)、挿絵を担当した作品に『タコのターくん うみをでる』(童心社)、『ヘビくんブランコくん』(アリス館)などがある。

「2023年 『ぶるぶる ぞくぞく でも おもしろい! こわ~い昔話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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