- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061325524
作品紹介・あらすじ
ぬまは、ずっとひとりぼっちでした。あるとき、森にちょうがやってくると、ぬまは、さようならをしたくないあまりに、ちょうを飲みこんでしまいます……
ひとりのさびしさ、ふり向いてもらえないさびしさ、たのしい時間がおわるさびしさ、別れるさびしさ……そんな気持ちが、ひとつの出会いによって変わっていきます。
絵本デビュー作『わたしドーナツこ』で注目を浴びる、新人作家・井上コトリさんの第2作です。ちょっぴりこわさものぞく個性的な「物語」と、軽快でカラフルなイラストレーションが魅力。「沼」を主役に据えて「さびしさ」というテーマを描き出した、意外性に富んだファンタジックなお話です。
感想・レビュー・書評
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絵がすごく可愛い。
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なんだか新しい感じ。
でも、すごく古い時代の絵本を読んでいるような感覚も。 -
ちいさな沼が動物たちをどんどん飲み込んでいって、
あっ これヤバい絵本だ。。
って思ったけど最後はみんなちゃんと元に戻って良かった
絵がカワイイ -
これはアカン。物語が破綻しています。
イラストレーターさんが絵本作って失敗した典型的なパターン。
絵はとてもステキなので、絵だけのほうが伝わってくるような気がします。 -
森の中にぽつんと小さな沼があった。
いつもひとりぼっちの沼の元へ小鳥がやってきた。
少し沼とお話をしたあと、小鳥は木の実を探しに行かなくてはならないので、さようなら、と言う。
また一人ぼっちになってしまうと思った沼は沼に木の実の姿を映してここにも木の実がありますよ、と言う。
おいしそうな木の実、と小鳥は沼に飛び込むけれど、それは嘘の木の実。
沼は少し黒ずんで静かになった。
それから、蝶やシカやうさぎ、いろいろな動物がやってきたけれど、みんな同じように嘘の映像を映してみんな取り込んでいた。
あるとき、女の子がやってきて、女の子も家へ帰らなきゃ、さようなら、と言う。
でも、沼は女の子の家は映せなかった。
どうしたらいいか分らなくなってしまった沼は荒れ、女の子にいかないでと引き込もうとする。
女の子はどうして、さようなら、また明日じゃないの、と言う。
また明日があることを知った沼は落ち着き、空に舞い上がった水が雨となり、取り込んだ動物たちも一緒に降りてきた。
そうして、沼はきれいな色に戻り、その後は女の子や動物たちに囲まれて暮らすのだった。
さようなら、また明日。
さようならは永遠のお別れではない。
小さな沼も少しだけ勘違いしていただけ。
この手の話は好きじゃなくて、いつもは評価も低めなのだけれど、たまたまそのときの気分なのか。
飲み込まれた生き物が雨と一緒に戻ってくるという部分はそんなに好きじゃないけれど、偽りの映像を映してしてまで引き留めようとする沼が憐れで共感を誘う。