新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)
- 講談社 (2015年10月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061335233
作品紹介・あらすじ
日本で初めての本格的ファンタジーとして、1959(昭和34年)の初版から読みつがれてきた傑作「コロボックル物語」シリーズ。毎日出版文化賞、国際アンデルセン国内賞も受賞しています。また、最近では人気作家の有川浩氏が、佐藤さとる氏公認で書くことになっている「続編」にも注目が集まっています。
このたび、「コロボックル物語」でデビューし、その挿絵を手がけてきた画家・村上勉氏が、画業50年を迎え、創作の集大成として、すべての挿絵を新たに描き下ろしました。
円熟したイラストとともに、手に取りやすいサイズで刊行する「新イラスト版 コロボックル物語」です。
小学校3年生のときだった。
もちの木をさがしにいったぼくは、こんもりした小山や杉林にかこまれた、三角形の平地をみつけた。小さないずみがわき、まっかなつばきの花のさく、どこかふしぎな感じのする場所だった。
--そして、とうとうぼくは見た。小川に流れていく赤いくつの中で、虫のようなものが動いているのを。
小指ほどしかない小さな人たちが、手をふっているのを!
※小学5年以上漢字にルビつき
感想・レビュー・書評
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子どもの頃図書室で借りて読んで、読書好きになったきっかけの本。
久しぶりに読んだけど、やっぱりワクワクドキドキ楽しかった。新たにコロボックル物語のシリーズになってたので、読んでみようと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジブリ映画仮暮らしのアリエッティを思い出した。子供の頃ってこういう小人とか妖精とか本当にいるんじゃないかと思ってしまう。サンタクロースを信じていた頃の自分を思い出した。
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子どもの頃これを読んでコロボックルのことが気になってたまらなくなったことを思い出した。
ふきの葉の下にコロボックルがいるか何度も覗いてみてたなぁ。 -
309
2016年では89冊 -
小人とその世界を守ろうとする大人の物語。コロボックルこれか!
C8093 -
登録できるのは新イラスト版しかない。
新装版もいいけど、読んだのは初版。
一面青い、綺麗な装丁の、あの本を登録したい。
中盤、夢中になっていた、おうちをつくるところ。
もっとずっと読んでいたかった。
大きな木がほしい・・・だったか、あの絵本。読みたくなってきた。
秘密の花園 も。
自分だけの、個人的で密やかな楽しみの場所、っていうのがツボ。 -
この懐かしい感覚。なのに新しい感慨。これは本当に昭和30年代の児童書なのか。歳を重ねた今読んだからこそ押し寄せる様々な感慨に、読了直後は打ちのめされてしまった。端的に言えば、とてつもなく面白いファンタジーだったのだ。いや、そもそもファンタジーなのだろうか。誰もが思うように、著者にはコロボックルが友達になっているに違いない。それだけディテールのしっかりしたおはなしだ。たぶん幼少のみきりに読んでいるはずな曖昧記憶だが、その時ハマらなかったのが不思議なほど。でも今読んだからこそでもあるのだろう。本は、出会いだ。