新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)

  • 講談社
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本棚登録 : 166
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061335233

作品紹介・あらすじ

日本で初めての本格的ファンタジーとして、1959(昭和34年)の初版から読みつがれてきた傑作「コロボックル物語」シリーズ。毎日出版文化賞、国際アンデルセン国内賞も受賞しています。また、最近では人気作家の有川浩氏が、佐藤さとる氏公認で書くことになっている「続編」にも注目が集まっています。
 このたび、「コロボックル物語」でデビューし、その挿絵を手がけてきた画家・村上勉氏が、画業50年を迎え、創作の集大成として、すべての挿絵を新たに描き下ろしました。
 円熟したイラストとともに、手に取りやすいサイズで刊行する「新イラスト版 コロボックル物語」です。

 小学校3年生のときだった。
 もちの木をさがしにいったぼくは、こんもりした小山や杉林にかこまれた、三角形の平地をみつけた。小さないずみがわき、まっかなつばきの花のさく、どこかふしぎな感じのする場所だった。
 --そして、とうとうぼくは見た。小川に流れていく赤いくつの中で、虫のようなものが動いているのを。
 小指ほどしかない小さな人たちが、手をふっているのを! 

※小学5年以上漢字にルビつき

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃図書室で借りて読んで、読書好きになったきっかけの本。
    久しぶりに読んだけど、やっぱりワクワクドキドキ楽しかった。新たにコロボックル物語のシリーズになってたので、読んでみようと思います。

  • セイタカサンとコロボックルの距離感が心地よい。

    コロボックル、小人は守られるだけの存在では無い。

    みんなで作ろうとした国が、大きな力で奪われようとしても、おチビ先生の言葉をヒントにみんなで守ろうと頑張る姿に力をもらう。

    もう小山は誰にも奪わないと安心して、それから更に勉強して向上しようと務めるコロボックルとセイタカサンの生き様が素敵。

    諦めない心、生きる上で何より必要なこと。

  • ふむ

  • ジブリ映画仮暮らしのアリエッティを思い出した。子供の頃ってこういう小人とか妖精とか本当にいるんじゃないかと思ってしまう。サンタクロースを信じていた頃の自分を思い出した。

  • 新イラスト版は、村上勉氏の絵を新たに楽しめる♪コロボックル物語を読むと、私の肩にコロボックルが乗っている気分になるのは、始めて読んだときから変わらない!肩だと私からは見えないんだけど。いつ姿を見せてくれてくれるか楽しみに待っている!

  • 子どもの頃これを読んでコロボックルのことが気になってたまらなくなったことを思い出した。
    ふきの葉の下にコロボックルがいるか何度も覗いてみてたなぁ。

  • 309

    2016年では89冊

  • 小人とその世界を守ろうとする大人の物語。コロボックルこれか!
    C8093

  • 登録できるのは新イラスト版しかない。
    新装版もいいけど、読んだのは初版。
    一面青い、綺麗な装丁の、あの本を登録したい。

    中盤、夢中になっていた、おうちをつくるところ。
    もっとずっと読んでいたかった。

    大きな木がほしい・・・だったか、あの絵本。読みたくなってきた。

    秘密の花園 も。

    自分だけの、個人的で密やかな楽しみの場所、っていうのがツボ。

  • この懐かしい感覚。なのに新しい感慨。これは本当に昭和30年代の児童書なのか。歳を重ねた今読んだからこそ押し寄せる様々な感慨に、読了直後は打ちのめされてしまった。端的に言えば、とてつもなく面白いファンタジーだったのだ。いや、そもそもファンタジーなのだろうか。誰もが思うように、著者にはコロボックルが友達になっているに違いない。それだけディテールのしっかりしたおはなしだ。たぶん幼少のみきりに読んでいるはずな曖昧記憶だが、その時ハマらなかったのが不思議なほど。でも今読んだからこそでもあるのだろう。本は、出会いだ。

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著者プロフィール

1928年、神奈川県横須賀市に生まれる。1959年、『だれも知らない小さな国』を出版し、毎日出版文化賞、国際アンデルセン賞国内賞他を受賞。コロボックルシリーズをはじめ、『かえるのアパート』、『おばあさんのひこうき』などの名作を次々に発表。日本の児童文学の代表的作家の一人。

「2009年 『もうひとつのコロボックル物語 ヒノキノヒコのかくれ家 人形のすきな男の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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