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- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061361744
感想・レビュー・書評
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いろはにひとつずつ題材を得たショートショート集。どれも短いながらも読み応えたっぷり。谷川俊太郎さんによる解説も凝っています。
お気に入りは「夜の声」。これ、たぶん「風見鶏」の原型ですよねえ。もちろんあの短編よりぐっと短いのだけれど、それでもエッセンスは充分に効いています。
ホラー好きとしては「沼」「わに」もぞくりとさせられて好きなテイスト。「猿の手」はまさかこんなアレンジをされているだなんて。ミステリ好きとしては「鏡の間」「つまずき」が面白くて印象的でした。
「狂訓かるた」もちくりと皮肉が効いていて面白いです。「老いても恋したがる」にはラストでくすりとさせられたし。「知己もくどけりゃ邪魔になる」ではほっこりさせられました。 -
これは各編、タイトルが先か中味が先か。「円」や「夢うらない」なんかが好きだ。『狂訓かるた』の方では「灰より不死鳥」のオチで脱力笑い。挿画が真鍋博、巻末解説が谷川俊太郎の贅沢な一冊だ。
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