- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061388017
感想・レビュー・書評
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中学生の時に読んだことがあるけど、再読。
異常な美貌を持った少女、人外の少年、奇妙な笑い声の表現とか、戦場の様子など当時の私には衝撃的で、
「あーすごい今の私も影響されてるな」って感じ。
ラストの方「こんな感じだったっけ?」となった。
終わり方としてはとても綺麗。
私は赤司が好きです情けなくて詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
R11は元がアレ過ぎたこともありノベル版にいい印象無かったし,とある飛行士シリーズは王道世界観で見せている部分が大きかったこともあり,失礼な話,犬村小六という作家の力量を高いとは思ってませんでした.しかし,これだけ秀逸な作品を書けるとなると認識を改めざるを得ないですね.
囚われの姫が少年と出会うという王道ながらも,ファンタジーと科学が絡み合った巧みな世界設定と,それを活かした展開.そして捻りを入れつつ綺麗なラストへの着地.片山若子さんの美麗なフルカラーイラストも相まって,小説っていいなと改めて実感させてもらいました.
惜しむらくは『サクラコ・アトミカ』って部分がもう少し響く展開だと良かったんですが,これ以上盛り込んでもくどくなるだけか. -
つまらなくはないのだが、やはり言葉遣いやら言い回しやら若干気になるところが‥
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文庫版と比較してこっちの方が好き。
装丁や挿絵の幻想的で柔らかい雰囲気や、文字のフォントが心地よい。
ラストは単行本のほうがわかりやすく甘いハッピーエンド、文庫版はややビターで切なめエンドで好みが分かれるところかも。
個人的には元の単行本のほうが好み。 -
「サクラコの美しさが世界を滅ぼす」
この一文が気になって買ってみたものの、文章にそう味や特徴があるわけでもなく、私的にはわりとありふれた印象で終わってしまった。レビューの評価がわりとよかったのに期待しすぎたろうか。
いわば、フツーに面白いので☆3つ。
しかし、想像力や願いなどが基盤となる話のため、これが受けつけない人には退屈になってしまう気がする。夢を追える人におすすめしたい。 -
サクラコ、そしてナギの可愛らしさと互いを思いあう一途さが心地よい作品。
悪役ディドル・オルガにナギが姉と慕うユキノと魅力溢れるキャラクターも揃い、飽きさせない。想像すること、強くイメージすること、そして信じることがラストの鍵になっているが、これがこの作品のテーマなのだろう。 -
ボーイ・ミーツ・ガール
悪い魔法使いに捕まったお姫様。
ただし、ボーイは悪い魔法使いの部下なんだが。
二人の会話の掛け合いが良かったな。
この作品は文章だから、成り立ってるかなと思う。
コミックや映像化は難しそう。でも、できたら、どんなふうに表現するのか見てみたい気がする。 -
半端にグロい。
サクラコの口調にだけびっくり。 -
筋書き的には「囚われのお姫様とそれを救う騎士の物語」.SFと銘打っていて,確かに設定はSFっぽいんだけどそこはかとなく感じるファンタジーっぽさは筋書きのせいか. 設定は面白いんだけど,それを生かした戦闘が少なかったのが物足りない.
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「それがなんじゃ。人間もバケモノも関係あるか。おんしのこころは尊いよ。生まれ方がどうあろうが、外見が異形だろうが翼が生えようが、そんなもんどうでもいいではないか。卑しさも気高さも、生命の価値はこころの在り方にのみある。生まれ方や能力が人間でなくとも、おんしは立派なこころを持っておるではないか」
(P.113)