ストーンコールド 魔術師スカンクシリーズ 1 (星海社FICTIONS)
- 星海社 (2013年2月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061388536
作品紹介・あらすじ
悪徳資産家として名を馳せた父親の逮捕をきっかけにスクールカーストの頂点から最底辺へと転げ落ち、ガスガンの的にされ、左目を潰された雪路。「誰も信用するな。損得だけで考えろ」体に染みついた父の教えに則って復讐という名の取引を開始した雪路とその恋人・真波の前に現れた謎の黒人ドラッグディーラー、"魔術師"スカンクは妖しく囁く-「俺の薬物は、魔法だ」熾烈ないじめを迎え撃つ十七歳の凶弾の行方は-!?江波光則が圧倒的な筆力で咲かす悪と暴力の華。著者初のシリーズが満を持して開幕。
感想・レビュー・書評
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他人にオススメできるかと問われればNo
ストーリーやプロットが巧みかと言われればNo
作中の登場人物に共感もできない。
文章が美しいとか予想外の結末がまっているとかそういうことのない作品だが。こういうのを読みたかった。
ガガガ文庫の三作とテーマは近いし作風も似ているけどちょっと突き抜けた感があって。佐藤友哉、海猫沢めろんの初期作品に通じるものがあるかも。
連作のようなので、楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダークな世界観でキャラが立っていて、面白いと思う反面、登場人物のキャラ性(物言い)と私の読解力のなさがあいまって、誰のセリフか分からなかったり、一文が理解できずにひっかかる部分があっていまいち没頭しきれなかった(エログロ世界観的にも共感系ではないので…)のが少し無念。
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裕福な商人の息子として育った少年が金にあかせて他人を虐待していた報いを、現在受けていたが、彼はそれに対して不合理だと感じていた。片目を失くしたことから、その報復を決意するが、あるものを手に入れてからその方向は……。
虚淵玄さんが解説なのもごもっとも、な思いっきりダークなバイオレンス小説。こればっかり読むのはしんどいけど、たまに読むとこういうのも私は楽しめる。こういうのにありがちな「俺が俺が」「俺がかわいそう」という雰囲気を感じないのが、江波光則さんの私の好きなところだと思う。安心して二巻が買えます。 -
表紙に惹かれて購入
主要人物(表紙の二人)が好きになれたら
たぶん最後まで読めると思う
賛否が出る作品ですが、かなり面白かったです -
虚淵玄の書評が素晴らしい。
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表紙もモザイクかかっています。目次にモザイクなしの絵があります。
シリーズ名になっているスカンクは話の後半にしか出てきません。ただし最後の方まで主人公とやり取りをします。
続編が出るようですが、おそらくそれらの話も「スカンクが関わった人間の話」になると思われます。
後書きで作者も述べていますが、「優れた所のない」作品だと思います。
が、主人公の心情の移り変わりが、ぶれる、と言うより、なだらかな曲線を描くような感じで、「愛おしい」という感じでしょうか(良い表現が思いつかなかったので作品解説にあった言葉を引っ張ってきてみました)、そんな印象が残りました。
ちなみにこれ、学校など「集団の愚」がある所で読まない方がいいです。
もしかしたらですか、読んでいる最中に、それらが目に入ると、恐ろしいくらい冷めた眼で見てしまう羽目になると思います。 -
うちの風呂も掃除したいので洗剤の名前を教えて欲しい。
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この学校をコロンバイン高校にしてやろう。そう、決めていた。悪徳資産家として名を馳せた父親の逮捕をきっかけにスクールカーストの頂点から最底辺へと転げ落ち、ガスガンの的にされ、左目を潰された雪路。
「誰も信用するな。損得だけで考えろ」
体に染みついた父の教えに則って復讐という名の取引を開始した雪路とその恋人・真波の前に現れた謎の黒人ドラッグディーラー、 “魔術師”スカンクは妖しく囁く――「俺の薬物は、魔法だ」
熾烈ないじめを迎え撃つ十七歳の凶弾の行方は――!? 江波光則が圧倒的な筆力で咲かす悪と暴力の華。著者初のシリーズが満を持して開幕。解説・虚淵玄。
最前線にて作品をお読み頂くことができます。
最前線で『ストーンコールド 魔術師スカンクシリーズ 1」を読む→
http://sai-zen-sen.jp/fictions/skunk/