- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061457249
感想・レビュー・書評
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コピーライターとはいかなる存在であるか、どういった過程を経て広告ができるのか、「ひらめき」という言葉の落とし穴について、そしてコピーライター土屋耕一の発想のプロセス。
それぞれ要点は非常に面白く書かれているのだが、どうしてもってまわったような比喩で固めた文章なのだろう。
コピーの短さと真逆を行くようで、文の説得力を弱めているような気がする。玉に瑕だと思うのだが……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コピーライターという仕事。
聞き慣れたこの職業の実は実態を知らない人は多いのではないか?
(かくいうオイラも含めて)
その曖昧な響きとともに、曖昧な仕事内容が何となくわかった気になる。
もう25年も前に書かれた本なのだが、いささかも古めかしいところがない。
著者の個人的体験を基に書かれた本であるが、内容が普遍的であるのは、浮き沈みの激しい広告の世界で絶えず一流の仕事をこなしてきた筆者の言葉だからだろう。いかにも流れの早い広告産業であるが、発想方法は今も昔も大して変わることがないということがわかる。
広告の現場中継からアイデアの発送方法まで著者ならではの軽い語り口で楽しい。
第四章「コピーライターの発想」のところはなるほどと思う。
会社でも企画を出すとき、ブレインストーミングなんてやったりするじゃないですか。アイデアを出すこの手法がいかに無益かを、著者は実体験をもとに語る。
「一人より十人の方が強いのは綱引きである。発送とは、一人の頭が、十人よりも強い力を出す技術を言う」
この本は何も広告の世界だけの話では終わらない。
「文章を、読む人の立場になって書く」のはどんな世界にも当てはまる。
こんなに楽しい大人の人に、色々教わりたいが、もう叶わない… -
27年前の本なのに、いま、効く考え方がたくさん載っていた。
本質的なものは変わらないんだ。
この本自体が、土屋さんのボディコピーのようでした。 -
19 軽い語り口で広告の仕事全般が判る一冊。
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[ 内容 ]
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
もう20年以上前の本なので、さすがに内容的に古いところもあります。
が、しかしですよ、根本的な考え方は、どんなに時間が経ってもそう変わるもんじゃない。
しかも、あの、あの土屋耕一の頭の中が!ズラリと書かれているわけでして。
まあ、読んだらすぐに役立つ極意とかは書いてないんですけどね。
意外とありふれた内容ではあります。
でも、この土屋節ともいえる独特の軽妙な文章、一読の価値はあるのではないでしょうか。 -
むかし「広告文案家」。いま「コピーライター」。コピーライターは、言葉の狩人・イメージの仕掛人。情報の大海に“言葉の櫂”をあやつって小舟をこぎ出す水先案内人。1行のキャッチフレーズで、人びとの心をとられ、時代の空気をリードする。TV・コマーシャルのひと事、宣伝ポスターの一行のメッセージが生まれる裏で、何が起きているのか。広告制作の現場から、コピーづくりのノウハウを伝える“生中継”レポート。言葉に鈍感・イメージ貧困・アイデアが湧かない・発想に行きづまった(と思っている)人びとにお勧めしたい一冊。
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コピーライターの発想方法についておもしろおかしく書いた本。
コピーライターの本なので、さすがに読みやすい。
あと、発想の例をお立ち台やきのこ狩りでかいてあるのは面白いと思った