クレヨン王国 森のクリスマス物語 (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061472884

感想・レビュー・書評

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  •  クリスマスにちなんだ物語ではなく、作者が森の木々や子ダヌキなどのリクエストに応え、クリスマスプレゼントとしてお話を贈る。クリスマスっぽさはあまりないが、ほっこりする話やクスッと笑えるような話が詰まった1冊。『おサルのくしゃみばやし』『七福ダヌキ』『まほう使いのおとしもの』がお気に入り。
     童話は大人になってから読んでも面白いけれど、子どもの頃は動物がしゃべろうが、石がしゃべろうがそのまま受け入れて空想の世界へ飛んでいけていたことを思い出した。小さいうちに読みたかったなぁ。

  • 童話作家(作者本人)が話の構想を練るために森へ行くと、木々やクレヨン達がクリスマスプレゼントに童話をお願いされ、お題のリクエストに答えながら語っていく話。
    "子ダコのレールさがし"、
    "おサルのくしゃみばやし"、
    "エレベーター、エスカレーターと、かいだんくん"がお気に入り。
    かいだんくんに負けて名前を取られ、"レベタ"と"スカレ"になるが、こっちの方が呼びやすいから良いなと思った。最終的に"べ"と"スカ"になりそうになるが、それはそれで。
    逆に"エエかーいーだーんータ、タ"が呼びにくすぎるのに、利用者たちはちゃんとそう呼んでいるようで律儀。
    ラジオ番組『お話出てこい』用に書いた話を1度きりでは勿体ないので多少手を加えて本として残したかったらしい。

  • 12の短編が収録されている一冊です。主人公が福永さんご本人で、なんだかほっこりします。クレヨン王国らしくない、という感想の方もいらっしゃるようですが、どのお話もハッとするような一言があったりして心にじんわり染み入ります。かわいいお話が多いのですが、中でも「子ダコのレールさがし」はとってもかわいくて私は好きです。「まほう使いの落としもの」も心に残りました。

    そして装丁がとても素敵。本を開くと、1ページ目にちょっとしたクリスマスプレゼントがありますよ。

  • 自分の中に工場持ってるのね。
    多分誰でも持ってるんだろうけど、それを稼働させるのってなかなか難しい。
    こうやって自分の中からお話を引き出して形にしていくのって、そうそう簡単にできるものじゃない。
    どんな材料も無駄にしないことはもちろん、それを編みなおして表にだそうとするエネルギーが必要だものね。

  • 子どもの頃に読んだ本。クレヨン王国のシリーズが好きだったように記憶しているが、内容は覚えていない。ただ、この本に出てくる、かいだんの話だけ今も覚えている。小さい頃から本が好きで、と誰かに話す時にふと思い出す。

  • おもちゃ工房!

  • 0927

    ケラ=プレハシルコ=アラマメード。

    素敵なお話でした。

  • 『月のたまご』の衝撃でこの先は少し上の空だったかもしれない。今また読みたい。

  • クリスマスイブの夜、雑木林の中でねむりこんだわたしは、クレヨン王国へ。そこで出会ったものたちに、即興の童話10編をプレゼントしたのです。

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著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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