- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061484382
感想・レビュー・書評
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ネズビットの短編集、魔法と恋がちりばめられた6篇。おとぎ話風ちょっとモダンな味つけで、ユーモラス、一面ひとをくったようなシニカルな可笑しさは、大人でも結構楽しめます。
竜退治や、王家の洗礼式で妖精が祝福するところに…という昔話お決まりのパターンがあるかと思えば、キング募集中の職業紹介所、郵便、エレベーターなどが登場したり、王さまが建て売り住宅会社の社長となって、その住宅が緑の土地をどんどんはぎとっていったりと、当時としてはおそらく目新しい物事やら、風刺もちょっと混ざっていたり、なかなか自由奔放な空想力、ネズビットの魅力でしょうか。 -
購入日:2010/08/02
読了日:2010/08/07
ブックオフで見掛けて懐かしかったので。
昔、本屋で見ていたよ~、そういえば、いつの間にか姿を消していたね。
キングやクイーンが出てくる話なのに、エレベーターとか、住宅建築、シャーロック・ホームズという単語が出てきて面白かった。
ただ、前に読んだ『砂の妖精と5人の子どもたち』もそうだったけれど、それまで、「プリンセス」とかいう呼び方で地の文に書かれていたのに、突然、名前で呼ばれ出すことが多くて、一瞬、誰のことだか分からなくなることが多々あった。
訳者あとがきにも書かれていたけれど、「日曜日だけ美人」と「魔法使いの心臓」に「いばら姫」のパターンが使われていたけれど、このパターンは好き。
「エレベーター=ボーイはだれ?」では「不死身の命」をあげたり隠したりと、ファンタジーならではだな、と思った。